今季の選手の起用法2018(9)~懸案の左腕は?~

◎今季の選手の起用法2018(9)~懸案の左腕は?~

毎年恒例の企画「今季の選手の起用法」、2018年バージョンの第9回。毎年のように課題に挙げられているのが左腕。近年のカープは先発も中継ぎも左腕不足です。一昨年の日本シリーズも、昨年のCSファイナルステージも、左腕不足による投手陣のバリエーションの乏しさも、勝敗を分けた一因であったように思います。今年こそはこの課題と真摯に向き合って、解消してほしいところ。そのためには左腕の育成は喫緊の課題です。というわけで今回は左腕の起用法について考えてみます。

まず、今季のカープに所属している左腕の昨季の1軍での投手成績を振り返ってみましょう。(★は2軍での成績です)

・ジョンソン投手
13試合(先発13試合) 6勝3敗0S 76.1イニング 防御率4.01
・床田投手
3試合(先発3試合) 1勝1敗0S 17.1イニング 防御率5.19
・高橋樹投手
10試合(先発1試合) 0勝2敗0S 14イニング 防御率6.43
・戸田投手
3試合(先発1試合) 0勝0敗0S 7.1イニング 防御率11.05

・飯田投手
8試合(先発0試合) 0勝0敗0S 7イニング 防御率10.29
・佐藤投手
6試合(先発0試合) 0勝0敗0S 6.2イニング 防御率4.05
・オスカル投手
2試合(先発0試合) 0勝0敗0S 1.2イニング 防御率5.40

・塹江投手
★18試合 3勝4敗1S 88.1イニング 防御率4.38
・中村恭投手
★26試合 5勝4敗1S 79イニング 防御率4.44
・高橋昂投手
★7試合 2勝0敗0S 28イニング 防御率1.29

昨シーズンはジョンソン投手の長期離脱の影響もあり、先発でも左腕不足に拍車をかけました。そのため、昨シーズンの左腕の先発の勝利数はわずか7勝。しかもジョンソン投手を除けば、床田投手の1勝のみです。中継ぎも左腕不足は数字上でも明らかで、最多でも高橋樹投手の9試合にとどまっているのが現状です。

先発の左腕にはジョンソン投手という柱がいます。昨年は6勝にとどまりましたが、それまでの2年間で通算29勝を挙げており、左のエースとして先発陣を支えてきました。昨年も半分近い期間で離脱していたにもかかわらず6勝を挙げたのですから、やはり先発の軸としては外すことは出来ません。昨年は体調を崩しての離脱期間が長かっただけに、今年は健康に留意しながら、ここまで順調な調整が続いているようです。

課題はジョンソン投手以外の左腕です。指を折れば、意外と左投手の数は多いのですが、戦力になっている投手は少ないのが現状です。昨季、左腕不足にありながら、結果的に左腕の新戦力の補強はありませんでした。しかし、2014年から3年連続でドラフトでは左腕を2人ずつ獲得しています。ここから戦力として1人でも多く出てきてほしいところです。

先発では2年目の高橋昂投手への期待が高まっています。昨シーズンはファーム日本選手権でも好投し、勝利投手となりました。この春のキャンプでは1軍メンバーに入り、実戦形式の練習の中でもまずまずの結果を残しています。ストレートに力がある投手だけに、コントロールがある程度まとまってくれば、今年は先発として十分に期待できるのではないでしょうか。

また先発となると、3年目の高橋樹投手は面白い存在だったのですが、故障で離脱してしまいました。ただ、ある程度のコントロールがある投手だけに、経験を積めば、先発として十分に戦力となれる可能性はあります。今のところ、2イニング目に入ると打たれる傾向が強いだけに、ここをどう改善するかがカギでしょうが、まずは故障を直すことが先決です。

中継ぎを見ると、1軍ではワンポイントタイプと1イニングを抑えられるタイプの2人がいれば理想的です。しかし、昨年もそうですが、右投手の実力と比べると、やはり落ちる面も多く、左打者をしっかり抑えられる投手がいないことも、中継ぎ左腕不足に拍車をかけています。

まず、ワンポイントタイプの候補としては、サイドスローに転向したオスカル投手がキャンプではまずまずの結果を残しています。ただ、まだサイドスローに転向して間もなく、対外試合を通して、最低限左打者を抑えられるか、そのためには内角も突く投球ができるか、これからのピッチングが注目されます。

また、塹江投手は速球が魅力。首脳陣は先発候補として考えているようですが、ストレートの球威をみると、1イニングを任せる中継ぎでも面白いと思います。ただコントロールに課題があり、とりわけ立ち上がりには不安があるだけに、そこをどう改善するか…先発にせよ、中継ぎにせよ、1軍の戦力となるためには、そのあたりがポイントになりそうです。

他にも毎年出だしが悪い戸田投手、練習生ながら球威あるピッチングを見せているフランスア投手ら、左腕のコマ数は揃っています。しかし、戦力となれる選手が少ないのが現状です。左腕の補強をしなかった今季、現有戦力の成長が求められています。その中で1人でも多く、戦力となれる投手に出てきてほしいところ。


起用法については、先発ではジョンソン投手は確定として、さらに高橋昂投手が入り込めるか、中継ぎでは塹江投手、オスカル投手あたりが期待されます。戸田投手もそろそろ奮起してもらわないといけませんし、高橋樹投手も復帰後は台頭を期待したいところです。

確かに、右投手の選手層が厚いこともあり、また、左投手がいなくても、セリーグ連覇という結果を残しました。しかし、勝負どころや短期決戦では、投手陣にバリエーションを持たせることは非常に重要です。近年のカープではあまり見られないワンポイント起用など、投手の個性を活かして、柔軟でバリエーションのある継投も見せてほしいところですし、その個性の見極めや我慢の起用も今季は大きなポイントとなると思います。


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<KUNIの雑感286>紅白戦に関する疑問

<KUNIの雑感286>紅白戦に関する疑問

春季キャンプも1軍は沖縄キャンプが第1クールを終え、紅白戦、対外試合も行われるようになってきました。最近は紅白戦もテレビで中継してくれるので、主力選手の調整ぶりや若手選手のアピールの様子が手に取るように分かるので良いですね。

ところで、紅白戦をテレビで観戦していると、息子がこんなことを言いました。「赤と白、どっち応援してるん?」って。なかなか難しい質問ですね。どちらもカープですし、引き分けを除けば、必ずカープが勝つシーンを見ることは出来ます。確かに試合をするからには勝つ方が良いわけで、それで得られる試合勘というのもあるでしょうから。負けても課題が分かるわけで、やはり実戦はチーム力を高める上では効果的です。

息子の素朴な質問に対しては、結局のところ、「どちらもカープだからね」と伝えつつ、「いつも試合に出ている選手は今年も大丈夫そうだなと思いながら見てるけど、あまり名前が出てこない選手には活躍してほしいなと思ってるよ」と答えました。やっぱり気になるのは、今年、どんな若手が台頭してくるか、若手の成長ぶり、そして1軍で活躍するところですから、この時期だからこそ、やっぱり若手選手は応援したくなります

それにしても、カープはセリーグを連覇し、実績と経験を兼ね備えた選手がたくさんいます。若手投手が続々と紅白戦のマウンドに上がる中で、打席にはタナキクマル、松山選手、安部選手などなど、セリーグでも屈指の打者ばかり。彼らと対戦することが若手にとっては非常に良い練習となり、経験にもなると思います。打たれたり、四球を出したりというのも当然ありますが、主力選手と対戦したことから何かを掴んでもらいたいものですね。それもまたチーム力の向上につながるでしょうから。


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沖縄キャンプ3日目~右の長距離砲に一発!~

◎沖縄キャンプ3日目~右の長距離砲に一発!~

今キャンプでは初の対外試合となった18日の中日との練習試合。カープのスタメンは以下の通りでした。

1番:(遊)田中
2番:(二)菊池
3番:(指)丸
4番:(左)松山
5番:(中)堂林
6番:(一)バティスタ
7番:(三)安部
8番:(右)高橋大
9番:(捕)石原


やはり目立つのはホームラン!2回裏、2死ランナーなしからバティスタ選手が、中日先発・笠原投手の初球、高めに入ったストレートを迷わず豪快にレフトスタンドに運ぶソロアーチ。更なる成長が期待される右の長距離砲ですが、甘い球は逃さず確実にスタンドに運びました。

そして何と言っても、右足首の故障からの復活を目指す鈴木選手が、5回裏に丸選手の代打で出場しました。マウンド上は中日2番手の鈴木翔投手。またしてもその初球、高めに入ったストレートでした。完璧に捕らえた打球はぐんぐんと伸びて、左中間スタンドに飛び込むソロアーチ。長らく実戦機会から遠ざかっていたにもかかわらず、久々の打席で初球から迷わず一発を放つのですから、さすがです。守備や走塁面では不安を残しますが、打つ方はまったく問題なしという感じです。

6回には先頭の坂倉選手がレフト前に落とすヒットを放つと、1死から庄司選手がライト前へきっちりとはじき返し、さらに上本選手がライトへタイムリーを放ちました。長打だけでなく、技とミート力で打線がつながり1点をもぎ取りました。7回には美間選手がレフト線へ痛烈な2塁打を放つと、一気に注目度が高まった高橋大選手が右中間を破る3塁打を放ちました。同期の鈴木選手の復活アーチが発奮材料となったのか、負けず劣らずの破壊力ある打撃を見せてくれました。

打線もバティスタ選手、鈴木選手という今年の主役の選手が一発回答を決め、さらに坂倉選手、庄司選手、美間選手、高橋大選手といった若手の1軍候補選手が続々と結果を残しました。まだ対外試合が始まったばかりで、これから相手の調整が進んできたときに、果たしてどのように対応し、結果を残していくかが注目されます。


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沖縄キャンプ3日目~練習試合で若手投手が奮闘~

◎沖縄キャンプ3日目~練習試合で若手投手が奮闘~

沖縄キャンプも3日目となった今日は今季初の対外試合となる中日との練習試合がコザしんきんスタジアムで行われました。4-1での勝利で、まずはその初戦を勝利で飾りました。では今日の投手陣の結果です。

高橋昂投手 3回無失点(被安打1、奪三振3、四死球2)
アドゥワ投手 3回1失点(被安打1、奪三振2、四死球1)
塹江投手 2回無失点(被安打3、奪三振2、四死球1)
藤井晧投手 1回無失点(被安打0、奪三振3、四死球0)

今日の投手リレーは今年期待の若手投手がズラリ。日南キャンプでの紅白戦では、四球から失点を喫する場面も目立ちました。やはり同じチームが相手だと、攻めにくい部分もあるのでしょう。そして結果を残さなければ、2軍に落ちてしまう…若手にはそんな危機感も大きいと思います。その中で四者四様にまずまずの結果を残しました。

今日登板した4人の投手の中で最も目立ったのが4年目の藤井晧投手。先頭の代打・遠藤選手に対してストレートで見逃し三振を奪うと、続く木下選手、友永選手と、次々とストレートで見逃し三振。何と3者連続の見逃し三振という、これ以上、日の打ち所のない素晴らしいピッチングを見せました。これだけのピッチングが出来れば、勝利の方程式も任せられるのでは…そう思うほどの圧巻のピッチングだったと思います。

カープの先発はとりわけ期待度が高い高橋昂投手。初回に京田選手のヒットの後、至急も出し、1・3塁というピンチを迎えました。しかし、モヤ選手を外角低めのストレートで見逃し三振を奪い、何とかゼロで切り抜けると、2回は三者凡退に抑え、3回もランナーを出しながら、アルモンテ選手をピッチャーゴロに抑えました。前回の紅白戦同様に、ランナーを出しても粘りのピッチングで、相手打線を3回無失点に抑え、先発ローテーション入りへ向けて、また1つのハードルを越えました

アドゥワ投手は角度のあるストレートと変化球を低めに集めてのピッチング。3イニング目となる6回に、先頭打者への四球をきっかけに、アルモンテ選手に右中間に2塁打を浴びて、1点を失ってしまいました。四球がきっかけというのは、点の取られ方としては良くありませんでしたが、アルモンテ選手に投じた球は内角低めの厳しいコースを上手くさばかれたという感じでした。ただ、紅白戦では失点を重ねてしまいましたが、今日の試合ではその1点で抑えきったのは良かったのではないでしょうか

塹江投手は1イニング目こそ、相手の走塁ミスもあって、3人で切り抜けましたが、2イニング目はピンチを招いてしまいました。松井雅選手、京田選手と左打者にヒットを浴びているのは課題でしょう。今の段階では1イニングだけならまだしも、先発として長いイニングを投げるという段階にはないかもしれません。ただ、中継ぎで1イニング…というのであれば、速球も魅力ですし、まだ可能性は残されていそうです。


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高橋樹投手、左前腕の痛みで離脱

◎高橋樹投手、左前腕の痛みで離脱

カープの春季キャンプは、ここまで目立った離脱者もなく順調に進んでいたのですが、17日、高橋樹投手が離脱することになりました。左前腕部の痛みを訴え、沖縄市内の病院を受診し、「左橈側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)筋損傷」と診断されました。高橋樹投手は3軍で治療やリハビリを行うことになります。

「左橈側手根屈筋」…何やら難しいこの言葉。調べてみると、手首から肘にかけての前腕部にある筋肉のようです。キャンプがスタートし、今年こそはという思いから、飛ばしていたのかもしれません。蓄積した疲労が痛みにつながったのでしょう。

左腕の戦力不足の中で、このキャンプではそんな戦力の台頭が期待されていたところ。その1人が高橋樹投手でした。ここまでまずまず順調な調整ぶりを見せており、また開幕1軍入り、そして1軍定着へ向けての大きなチャンスでもあっただけに、ここでの離脱は本人が最も痛いと感じているところでしょう。

チームとしても、左の戦力候補が1人脱落してしまったのは、残念なことだと思います。ただ、それで今シーズンがすべて終わったわけではありませんし、まずは故障した箇所をしっかり治すということが先決です。おそらく左腕は全員、今年は大きなチャンスでしょうから、万全の状態に戻して、もう一度チャンスをつかみなおしてほしいと思います。


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