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2日の契約更改~若手主体の更改~

◎2日の契約更改~若手主体の更改~

12月に入り、フェニックスリーグを終えた選手が中心となっている契約更改。2日は、5選手が交渉に臨み、契約更改を行いました。では、2日に契約更改を行った選手の結果です(敬称略、金額は推定、★は2軍成績)

選手名旧年俸新年俸増減今季成績
高橋樹750万円800万円50万円アップ18試合勝敗なし 防8.20
中村奨700万円700万円現状維持4試合0HR0点 率.000
石原貴700万円700万円現状維持★34試合4HR8点 率.202
玉村450万円450万円現状維持★1試合勝敗なし 防 -
300万円300万円現状維持★20試合1敗 防8.71

特に目立ったアップやダウンがない中で、唯一のアップとなったのは、今季初の開幕1軍を果たした高橋樹投手。自己最多の18試合に登板しましたが、防御率は8点台に終わりました。その背景には球威不足が挙げられるのでしょう。ただ、わずかながらのアップは、中継ぎ左腕としての球団の期待の表れだと思います。

2軍での生活が長かった中村奨、石原貴両捕手は、ともに現状維持での更改となりました。ただ、フェニックスリーグでは中村奨選手が打率.297、2本塁打、石原貴選手が打率.290、3本塁打とともに、打撃では首脳陣に猛アピールを見せました。すでに1軍の捕手は会沢選手、坂倉選手、磯村選手で決まり…という雰囲気がありますが、若手捕手のアピールによって、さらに競争が高いレベルで行われることが期待されます。


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ルーキーたちの1年目を振り返る(2)~鈴木寛人投手編~

◎ルーキーたちの1年目を振り返る(2)~鈴木寛人投手編~

カープのルーキーは初めてプロ野球選手として過ごした1年間、どのようなシーズンだったのでしょうか。今季の成績とともに振り返る連載企画。第2回は、ドラフト3位ルーキーの鈴木寛人投手を取り上げてみたいと思います。

今季3年目の遠藤敦志投手はシーズン通して先発ローテーションを守り、5勝をマークしました。そんな遠藤投手の出身である茨城・霞ヶ浦高の2年後輩が鈴木寛投手です。目標でもある先輩の背中を追いかけて、先輩よりも早く1軍の戦力となることを目指して、プロ野球の世界に飛び込みました。

近年、高校生ルーキーは、野手に関しては早々にウエスタンリーグなど実戦で経験を積む一方、投手に関しては、徹底的に走り込み、プロ野球選手としての身体を作っていく時間に多くを割き、1年間の成果をウエスタンリーグの最終戦間際でマウンドで披露するというケースがほとんどです。

鈴木寛投手に関しても例に漏れず、2軍でのデビューは10月31日、ウエスタンリーグも残り2試合というところでした。1試合のみの登板でしたが、今季の2軍での投球成績は以下のとおりです。

試合被安打四球死球
100001210
奪三振失点自責防御率完投先発完封WHIPQS
0119.000003.000


霞ヶ浦高時代は最速150キロ。タメを作って、一気に上から投げ下ろすイメージの力強くもあり、非常にスムーズなピッチングフォームでした。先輩の遠藤投手と比較すれば、力強さに加え、ストレートにも角度があるという点で、遠藤投手よりも早く1軍デビューできる可能性がある投手だと感じました。

しかし、ウエスタンリーグでのデビュー戦は1回を投げて1失点。ストレートは実に最速134キロ。高校時代のストレートからすれば、その球速は目を疑うものでした。その後、フェニックスリーグでは実戦登板を重ねた鈴木寛投手。まずはその登板成績を振り返ってみましょう。

日付相手打者被安三振四死自責防御率
11/9楽天150010-
11/12ヤクルト140000-
11/14西武2/371052-
11/19巨人130010-
11/26ロッテ2/351120-
11/28ヤクルト2/352134-

624421269.00


とにかく試合を重ねるごとに投球内容はひどくなる一方でした。ストレートも120キロ台がやっとで、11月28日に日南で行われた東京ヤクルトとの試合では、キャッチャーがジャンプしても届かないような、バックネットに当たる大暴投を連発。もはやピッチングどころか、キャッチボールにもならないような状況でした。

一体、鈴木寛投手に何があったのでしょうか

ピッチングフォームを見ていると、確かに右手を沈み込ませてから投げ下ろすという点では高校時代と同じなのでしょうが、1つ1つの動作がカクカクっとしていて、ぎこちなさがあります。一挙手一投足、考えながら投げている感じで、スムーズさがまるでなく、結果的にリリースポイントもバラバラになり、コントロールが利かない悪循環を生んでいるように思いました。

それでもフェニックスリーグでは登板機会を与えているわけですから、球団として何かしら意図はあるのかもしれませんが、ピッチングの様子だけを見ていると、もはや登板するたびに、投げるだけに精一杯になっている印象で、心配しか感じられないものでした。

高校時代の豪快なピッチングが影を潜めている鈴木寛投手。ひとまずプロとしての最低限の身体作りはクリアしつつあるようで、あとは今の考えすぎているようなフォームを、いかにスムーズにしていくかというところでしょう。

まだ1年目が終わったばかり。チームには霞ヶ浦高の先輩である遠藤投手という心強い味方もいるわけです。しっかりと充実したオフを過ごし、焦らずに、自分のフォームを取り戻し、来季は本来の豪快なストレートを投げ込む姿を見せてほしいと思います。


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11月1日、2軍:広島vs中日 試合結果

◎11月1日、2軍:広島vs中日 試合結果

☆スコアボード

TEAM123456789
0100040005
3000010105

対中日戦績20試合6勝11敗3分
勝利投手
敗戦投手
セーブ
本塁打正隨2号(2、橋本)
安打数広9、中11
残塁数広8、中9
盗塁数広0
中0
失策広1(平岡)
中2(伊藤康、高松)
開催地由宇
観客動員数無観客試合
試合時間2時間48分


☆打者成績☆

打率
(遊)小園531.305
(捕)中村奨310.244
玉村000-
平岡000-
桑原100.348
000.000
メヒア100.225
(中)高橋大401.243
小窪100.255
(左)正随422.295
(一)木下400.180
コルニエル000-
(右)永井410.200
(二)韮沢311.229
(三)中神310.217
(投)高橋昂000.000
持丸200.121
白浜000.333


☆投手成績☆

打者球数安打三振四死自責防御率
高橋昂5196155114.18
玉村0/36326003-
平岡141101009.35
162802308.71
コルニエル261701003


☆相手の継投☆
橋本(3)、丸山(1)、ブリトー(2)、大蔵(2)、鈴木博(1)

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1日の契約更改~フェニックス組も更改始まる~

◎1日の契約更改~フェニックス組も更改始まる~

例年の契約更改は若手から始まり、少しずつ主力へという順番で行われますが、今年は秋季キャンプが行われなかった影響で順番が入れ替わっています。12月に入り、フェニックスリーグを終えた選手も契約更改が始まりました。

では、1日に契約更改を行った選手の結果です(敬称略、金額は推定、★は2軍成績)

選手名旧年俸新年俸増減今季成績
安部4300万円3250万円1050万円ダウン26試合0HR2点 率.184
遠藤1400万円2400万円1000万円アップ19試合5勝6敗 防3.87
塹江850万円1900万円1050万円アップ52試合3勝4敗 防4.17
島内1200万円1600万円400万円アップ38試合1勝 防4.54
大盛500万円1000万円500万円アップ73試合2HR16点 率.259
矢崎1000万円800万円20万円ダウン6試合勝敗なし 防9.39
高橋昂750万円700万円50万円ダウン★7試合2敗1S 防4.18
山口750万円700万円50万円ダウン★8試合4敗 防6.23
鈴木寛600万円550万円50万円ダウン★1試合勝敗なし 防9.00
田中法450万円500万円50万円アップ2試合勝敗なし 防0.00

今シーズンは主力選手の離脱が目立つ中で、これまで目立った実績が少ない若手選手の成長が感じられた1年でもありました。確かに主力選手の穴を完全に埋めるほどではなかったかもしれませんが、それでも与えられたチャンスで結果を残そうと懸命になった選手がアップを勝ち取りました

佐々岡監督から与えられた先発ローテーションの座ではあっても、何とかシーズンを1軍で走り抜け、5勝をマークした遠藤投手、さらには中継ぎでは52試合に登板し、セットアッパーを務めた塹江投手は1000万円以上の大幅アップ、塹江投手にいたっては倍増以上のアップを勝ち取りました。

野手では育成から支配下登録され、1軍にも初昇格を果たした大盛選手。西川選手が離脱している間にはセンターを守り、打撃では俊足を活かしながらも、プロ初本塁打を放つなどパンチ力を見せる場面もあり、倍増での契約更改につながりました。

今季、1軍で実績を積んだ若手にとって、それを来季へのステップアップにつなげられるかは非常に大切です。塹江投手や島内投手は安定感を高め、防御率を2点台に、遠藤投手は2ケタ勝利を狙って、大盛選手は三振を減らし、しぶとさを身に付け、それぞれがチームの勝利にとって絶対不可欠な戦力に育ってほしいものです。

一方…

結果を残せなかった主力選手への査定は非常に厳しいものがありますが、この日の契約更改で言えば安部選手がまさにそう。野球協約が定める1億円以下の年俸減額制限に迫る24%ダウンでの更改となりました。

安部選手が主に守るサードには堂林選手が台頭し、打撃でも結果が残せず、わずか26試合、9月5日の1軍登録抹消後、再昇格ないままシーズンを終えました。左打者としても、坂倉選手や大盛選手ら若手が台頭し、存在感が一気に薄らいでしまった印象があります。

内野手は若手が伸び盛りで、またレギュラーである「タナキク」も健在という中で、かつては3割をマークし、日本シリーズで満塁ホームランも放った打撃で、とにかくもう一度存在感を取り戻していかなければならい…立場は厳しくなりますが、本来の打撃が戻れば、間違いなく戦力になるだけに、来季の巻き返しを期待したいところです。


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2020シーズンを振り返り、そして来季へ…(2)~中継ぎ投手編~

◎2020シーズンを振り返り、そして来季へ…(2)~中継ぎ投手編~

佐々岡カープ1年目のシーズンが終了しました。監督という重責、そしてチームは育成の過渡期にあり、しかも新型コロナウイルス感染拡大に伴う調整の難しさ…いろいろと苦悩が多かったと思います。その中で、来季、V奪回するためにカープが来季に向けてすべきこと、それを今季の成績を振り返りながら考えてみたいと思います。第2回の今回は中継ぎ投手の青写真を描いてみましょう。

まずは今季、1度でも中継ぎのマウンドに上がった投手の、中継ぎ時限定での投手成績を振り返ってみましょう。

【右腕】
投手試合SH被安三振四死自責防御率
菊池保44101442415322214.50
ケムナ411101151375524223.88
島内38100437.2294829194.54
中田32010427.128228134.28
薮田23010225.1221418103.55
一岡19011217.125146126.23
DJジョンソン14000113.21913974.61
矢崎600007.21110689.39
今村600014.11012612.46
中崎61000583359.00
スコット60200413651022.50
藤井黎30000344126.00
田中法20000210100.00


【左腕】
投手試合SH被安三振四死自責防御率
フランスア532319755396218152.45
塹江523401949.2504132234.17
高橋樹18000018.231159178.20
中村恭1400019.174910.96
モンティージャ100001300218.00

今年は近年まれに見るほど、中継ぎ陣ものやりくりも苦悩の連続だったと思います。なんせ、中崎投手、一岡投手、今村投手と、2016年からのセリーグ3連覇の主力選手は、勤続疲労もあってか2軍での調整期間も長期に及び、さらに勝利の方程式の期待を込めて獲得したDJジョンソン投手、スコット投手が不発。そこへシーズン開幕当初はフランスア投手まで、なかなか球威が戻らず不振に陥っていました。

守護神に関しても、開幕当初はスコット投手が務めましたが、相次ぐ炎上で、すぐにその座を追われることに。その後、菊池保投手、一岡投手が務めましたが、それぞれ1セーブずつマークしたものの、不発に…。守護神という重圧に、本来の持ち味を失ったようなピッチングが目立ちました。結果的にフランスア投手の復調のおかげで、守護神は確定したわけですが、それまでは僅差のゲームをモノにできず、勝てる試合を幾度となく落としてしまいました

その中で、塹江投手がセットアッパーを務めるまでに台頭し、ケムナ投手や島内投手といった若手投手も続きました。おそらくは、開幕前に佐々岡監督の青写真にはまったくなかったメンバーで、戦いを強いられることになったのだと思います。いずれも防御率4点前後と、けして勝利の方程式を安心して任せられるほどの安定感はありませんでしたが、とにかく一生懸命投げてくれた…実績のない若手投手の踏ん張りは今後への大きな希望となったのは確かです。

では、来季に向けて、どのような青写真を描けばいいでしょうか。

1.先発10人構想を描くなら、中継ぎは15人構想を作るべき

私自身、中継ぎの起用に対して懸念している点として、「先発でダメだった投手を、中継ぎに回す。中継ぎで良いと思った投手は先発を試す」という考え方はすべきでないということです。この考え方だと、チームの中でトップクラスの投手は先発に、ちょっと落ちる投手が中継ぎに…という結論に行きついてしまいます。これだと、試合終盤に逆転を許してしまいかねません。

佐々岡監督は「先発10人構想」を描いており、来季はかなりこの構想に近いものは出来上がると思います。ただ、その一方で中継ぎに関しては、中堅選手の復活に期待するところが大きいのが気になるところ。登板がかさむことが多く、試合終盤の僅差の天下での勝敗を左右する重要な役割を担い、ある程度の人数が必要な中継ぎだからこそ、長いシーズンを戦う上で、1枚でも多く戦力を用意しておくためにも、先発同様に、「中継ぎ15人構想」を描くべきではないでしょうか。

逆転負けが多かった今シーズンの反省を踏まえると、「中継ぎは先発への登竜門」と考えるべきではなく、その選手の特性に応じて、中継ぎ専門として育成する投手も必要であると思います。それこそが、勤続疲労を軽減することにもつながっていくのではないでしょうか。

2.守護神候補、そして勝利の方程式は?

中継ぎを決めていくにあたって、軸となるのは「勝利の方程式」です。今季はこの軸がぶれてしまったことで、数多く「勝てる試合」を落とし、結果的に借金ばかりが膨らんでしまいました。

今季の場合、セットアッパーに塹江投手、抑えにフランスア投手という図式が出来上がりました。ただ、貴重な中継ぎ左腕を立て続けに8回、9回を任せてしまうと、継投が単調になりかねません。7回からの継投は、左右のバランスを整え、できれば変則タイプの投手も交えると、バリエーションが増えてくると思います。

例えば、守護神をフランスア投手に託すならば、8回は右投手が良いでしょう。長身で角度ある剛速球を投げ込むケムナ投手あたりは有力候補になるでしょうし、当然中崎投手や今村投手、一岡投手と知った実績のある投手も候補に挙がってくるでしょう。そして8回が右腕ならば、7回は左腕…新外国人投手のバード投手はスリークオーターの変則左腕だけに、相手の目線を変えるにはもってこいの存在になると思います。

いずれにしても、左投手から左投手への継投…といったように、単調にならないような継投を軸にすることが重要だと思います。また、長身投手や他にない変化球を持っている投手など、選手を個性を上手く利用して配置することもカギになってくるのではないでしょうか。

3.ロングリリーバーを厚めにすべき

今季の投手起用を見ていると、ロングリリーバーの役割を担う投手がいないために、本来ならば勝ちパターンで起用すべき投手が敗戦処理に回ったり、ロングリリーフをしたりと、シーズン中盤以降は、スクランブルのような起用になった投手もいました。

ロングリリーフに限って言えば、「先発枠の争いから漏れた7番手以降の先発候補」や「将来の先発候補」、「調子が上がらず先発枠を外れた先発候補」が、その役割を担い、虎視眈々と先発枠を狙う…そんな起用法が良いのではないでしょうか。確かに今季、大瀬良投手をはじめ、主力の先発投手が次々と離脱する中で、もう先発候補はいないという状況だったのかもしれませんが、ロングリリーバーが1人もいないというのは、本来なら1イニング限定の中継ぎ投手に大きな負担を強いることになります。

今季、中村祐投手や遠藤投手といった若手の先発候補が実績を残し、さらに即戦力ルーキーが加入したり、故障離脱した主力の先発が復帰したりとする中で、「先発10人構想」が実現できる可能性は十分にあると思います。ならば、それを活かして、ロングリリーバーに厚みを持たせることも視野に入れるべきでしょう。

ロングリリーバーが複数いれば、ローテーションの谷間にも対応でき、また先発が早いイニングで降板した場合など、緊急事態にも十分に備えることが出来ます。本来の中継ぎ投手の負担を減らす、そしてロングリリーフを経験することで、先発候補にアピールチャンスを与えることにもつながるのではないでしょうか。

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