<KUNIの雑感691>遅れて来日の外国人選手が運命を分ける?
<KUNIの雑感691>遅れて来日の外国人選手が運命を分ける?
新型コロナウイルスの影響で来日が遅れていたプロ野球の各球団の外国人選手が続々来日しています。来日が遅れていた外国人選手はおおむね、今年から加入する選手が中心となっており、ようやくどの球団も、今年のフルの戦力で戦える準備が整いつつあるといったところでしょう。
カープも9日に、ネバラスカス投手とバード投手の2投手が来日したことを発表し、現在は2週間の隔離期間を過ごしています。その期間が終了すれば、両投手とも2軍に合流するという運びになります。例年は1月下旬に入団会見を行いますが、2か月半遅れで、ようやくカープのユニフォームに袖を通すことになるのでしょう。
ところで、遅れて来日した外国人選手の活躍が、今後の各チームの勝敗を大きく左右する可能性は十分にあります。つまり、今のチームの戦力にプラスアルファの戦力が加わるためです。
ただ…
新外国人選手というのは実戦になってみないと、日本球界で実力を発揮できるかは分からない部分が非常に大きいものです。しかも、今年に限っては、準備期間が短くなります。ましてや、昨年の大リーグは、マイナーリーグが中止となった影響で、昨年1年間、試合に出ることが出来なかった選手も多いのです。にもかからわず、試合勘を取り戻すのにも時間がかかる中で、すぐさま結果を求められるという立場の選手も増えてきます。
特に外国人野手に良く見受けられるのは、日本の野球に慣れるまで、「我慢の起用」をするケースです。本来であれば、キャンプ中の練習試合やオープン戦で、しっかりと実戦経験を積ませることが出来ますが、今年に限っては、いきなり1軍で起用しなければならないチームもあるでしょう。来日していきなり1軍で結果が残せるか…仮にすぐさま大活躍しても、それが安定して続けられるかといえば、なかなか難しいと思います。
あまり焦って、1軍で…となると、本来の実力を発揮しきれない可能性もあります。「我慢の起用」を続けることは、それはチームの勝敗を犠牲にする可能性も出てきます。ようやくフルのメンバーが揃ったからといって、必ずしもチームの成績が今よりも上昇するとは言えないでしょう。
近年は外国人選手の活躍がシーズンの成績を大きく左右することも多いのですが、来日が遅れるという例年にない特殊な事情の中で、それでもその選手が持つパフォーマンスを上手く発揮できる環境を作れるかが、例年以上に問われるでしょう。
あまり焦って、すぐに結果を求めて1軍で起用すると、その選手の持ち味を活かせないまま、チーム自体も低迷する可能性もあります。来日が遅れたとしても、ある程度ゆとりを持って、まずは2軍も上手く活用しながら、日本の野球、日本の生活に慣れる時間を作るようにし、その後に1軍へ昇格させる…例年以上にそんなプランニングが重要になりそうです。
カープの場合、ネバラスカス投手とバード投手が新たに加わりました。実戦に対するブランクもあります。もちろん日本という新しい環境への適応も必要です。投手陣の離脱があれば、すぐにでも1軍で使いたいという気持ちになりがちですが、はやる気持ちを抑え、あまり結果を急ぎすぎず、まずは2軍でしっかり調整してもらうべきでしょう。「急がば回れ」…これが今季の外国人選手をチームの戦力に出来るかどうかのカギになりそうです。
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新型コロナウイルスの影響で来日が遅れていたプロ野球の各球団の外国人選手が続々来日しています。来日が遅れていた外国人選手はおおむね、今年から加入する選手が中心となっており、ようやくどの球団も、今年のフルの戦力で戦える準備が整いつつあるといったところでしょう。
カープも9日に、ネバラスカス投手とバード投手の2投手が来日したことを発表し、現在は2週間の隔離期間を過ごしています。その期間が終了すれば、両投手とも2軍に合流するという運びになります。例年は1月下旬に入団会見を行いますが、2か月半遅れで、ようやくカープのユニフォームに袖を通すことになるのでしょう。
ところで、遅れて来日した外国人選手の活躍が、今後の各チームの勝敗を大きく左右する可能性は十分にあります。つまり、今のチームの戦力にプラスアルファの戦力が加わるためです。
ただ…
新外国人選手というのは実戦になってみないと、日本球界で実力を発揮できるかは分からない部分が非常に大きいものです。しかも、今年に限っては、準備期間が短くなります。ましてや、昨年の大リーグは、マイナーリーグが中止となった影響で、昨年1年間、試合に出ることが出来なかった選手も多いのです。にもかからわず、試合勘を取り戻すのにも時間がかかる中で、すぐさま結果を求められるという立場の選手も増えてきます。
特に外国人野手に良く見受けられるのは、日本の野球に慣れるまで、「我慢の起用」をするケースです。本来であれば、キャンプ中の練習試合やオープン戦で、しっかりと実戦経験を積ませることが出来ますが、今年に限っては、いきなり1軍で起用しなければならないチームもあるでしょう。来日していきなり1軍で結果が残せるか…仮にすぐさま大活躍しても、それが安定して続けられるかといえば、なかなか難しいと思います。
あまり焦って、1軍で…となると、本来の実力を発揮しきれない可能性もあります。「我慢の起用」を続けることは、それはチームの勝敗を犠牲にする可能性も出てきます。ようやくフルのメンバーが揃ったからといって、必ずしもチームの成績が今よりも上昇するとは言えないでしょう。
近年は外国人選手の活躍がシーズンの成績を大きく左右することも多いのですが、来日が遅れるという例年にない特殊な事情の中で、それでもその選手が持つパフォーマンスを上手く発揮できる環境を作れるかが、例年以上に問われるでしょう。
あまり焦って、すぐに結果を求めて1軍で起用すると、その選手の持ち味を活かせないまま、チーム自体も低迷する可能性もあります。来日が遅れたとしても、ある程度ゆとりを持って、まずは2軍も上手く活用しながら、日本の野球、日本の生活に慣れる時間を作るようにし、その後に1軍へ昇格させる…例年以上にそんなプランニングが重要になりそうです。
カープの場合、ネバラスカス投手とバード投手が新たに加わりました。実戦に対するブランクもあります。もちろん日本という新しい環境への適応も必要です。投手陣の離脱があれば、すぐにでも1軍で使いたいという気持ちになりがちですが、はやる気持ちを抑え、あまり結果を急ぎすぎず、まずは2軍でしっかり調整してもらうべきでしょう。「急がば回れ」…これが今季の外国人選手をチームの戦力に出来るかどうかのカギになりそうです。
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<KUNIの雑感690>新しいタイプの守護神・栗林投手
<KUNIの雑感690>新しいタイプの守護神・栗林投手
今や安定感抜群の守護神となっているドラ1ルーキー・栗林投手。ここまで7試合に登板して5セーブをマークし、防御率はいまだに0.00。ルーキーが守護神を務めるのは非常に珍しく、カープでは2003年、現在1軍の永川勝浩投手コーチ以来のこと。その年、永川投手はルーキーながら25セーブをマークしました。
ところで守護神を任される投手の特徴はといえば、豪快なストレートがあり、決め球となる変化球があるというのが一般的です。
永川投手の場合、150キロを超えるストレートと魔球のようなフォークという2種類の球種でしたが、それに左足を高く上げる独特のフォームも相まって、コントロールはけして良くないものの、パワーと魔球で三振を奪う投手でした。
ただ、栗林投手は今までの守護神のイメージとはちょっと違います。
栗林投手には150キロ台の角度のあるストレートがありますが、最大の武器であるフォーク、そしてカットボールとカーブが主な球種です。ただ、永川投手と異なるのは、永川投手がほぼ2つの球種で勝負していたのに対して、栗林投手には勝負できる球種が複数あり、さらにコントロールもまずまずだということでしょう。
つまりは武器がいくつかあること、しかもそれらがしっかり戦えるものであるために、相手に的を絞らせにくいのです。今は守護神ですが、大学、社会人と先発も抑えも幅広くやってきたことが、今の役割に生きているように思います。それゆえ、きっと栗林投手ならば、先発でも十分に試合を作れるだけの素養もあるでしょう。
そして、守護神にとって最も必要な強いハート。
2016年からのカープの球団史上初となるリーグ3連覇では、いずれも守護神として胴上げ投手となった中崎翔太投手。近年は相次ぐ手術、勤続疲労もあって、なかなか本来のピッチングが戻ってきませんが、守護神にとして必要な強心臓を持っていました。
栗林投手の場合、3月21日、マツダスタジアムでの福岡ソフトバンクとのオープン戦で、わずか1点リードの9回表にマウンドに上がり、対外試合で初めてヒットを打たれ、満塁のピンチを招きましたが、何とかしのぎました。シーズン開幕前に守護神として緊迫のマウンドを経験出来たことは今につながっているように思います。
シーズンに入っても、安定したピッチングでセーブを積み重ねている栗林投手。いつか失点をする状況、そしてその失点が先発の勝ちを消したり、チームの負けに直結する場面が必ず来るはずです。このまま順風満帆にいけるほど、甘くはありません。それでも次の試合にはいつも通り登板できるだけのハートがあるかどうか、それはこれから試されるところですが、様々な修羅場を乗り越え、大投手になってほしいものです。
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ところで守護神を任される投手の特徴はといえば、豪快なストレートがあり、決め球となる変化球があるというのが一般的です。
永川投手の場合、150キロを超えるストレートと魔球のようなフォークという2種類の球種でしたが、それに左足を高く上げる独特のフォームも相まって、コントロールはけして良くないものの、パワーと魔球で三振を奪う投手でした。
ただ、栗林投手は今までの守護神のイメージとはちょっと違います。
栗林投手には150キロ台の角度のあるストレートがありますが、最大の武器であるフォーク、そしてカットボールとカーブが主な球種です。ただ、永川投手と異なるのは、永川投手がほぼ2つの球種で勝負していたのに対して、栗林投手には勝負できる球種が複数あり、さらにコントロールもまずまずだということでしょう。
つまりは武器がいくつかあること、しかもそれらがしっかり戦えるものであるために、相手に的を絞らせにくいのです。今は守護神ですが、大学、社会人と先発も抑えも幅広くやってきたことが、今の役割に生きているように思います。それゆえ、きっと栗林投手ならば、先発でも十分に試合を作れるだけの素養もあるでしょう。
そして、守護神にとって最も必要な強いハート。
2016年からのカープの球団史上初となるリーグ3連覇では、いずれも守護神として胴上げ投手となった中崎翔太投手。近年は相次ぐ手術、勤続疲労もあって、なかなか本来のピッチングが戻ってきませんが、守護神にとして必要な強心臓を持っていました。
栗林投手の場合、3月21日、マツダスタジアムでの福岡ソフトバンクとのオープン戦で、わずか1点リードの9回表にマウンドに上がり、対外試合で初めてヒットを打たれ、満塁のピンチを招きましたが、何とかしのぎました。シーズン開幕前に守護神として緊迫のマウンドを経験出来たことは今につながっているように思います。
シーズンに入っても、安定したピッチングでセーブを積み重ねている栗林投手。いつか失点をする状況、そしてその失点が先発の勝ちを消したり、チームの負けに直結する場面が必ず来るはずです。このまま順風満帆にいけるほど、甘くはありません。それでも次の試合にはいつも通り登板できるだけのハートがあるかどうか、それはこれから試されるところですが、様々な修羅場を乗り越え、大投手になってほしいものです。
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<KUNIの雑感689>1点を与えないこと
<KUNIの雑感689>1点を与えないこと
6日、神宮球場での東京ヤクルト戦で先発した森下投手は、119球の力投で、今季初完封勝利を挙げました。すでに8回を終了した時点で100球を超えていた森下投手ですが、志願して登板した9回には、いきなり無死2塁のピンチを招きながら、その後にこの日最速となる152キロのストレートを投げ込むなど、ピンチを断ち切りました。
この日、森下投手は…
「(1点入ると)明日につながる展開になってしまう。終わり方は大事だと思うので、最後まで点を取られたくなかった」
と語りました。
例えば、0-0という投手戦の展開で、終盤に一方が1点を挙げたことで均衡が破れると、一気に試合展開が変わることは良くあることです。また、たとえ10-0で大量リードしていても、最終回に追い上げられ10-5で試合が終わったといった場合、負けた側は最終回に粘りを見せ、「明日につながる」と感じることでしょう。
試合の流れとはそんなものなのでしょう。1点によって流れは変わり、それは試合単位でもいえることですが、3連戦という「カード」単位で考えても同じことが言えます。明日に向けて、相手に流れを渡したくない、相手に「粘ったから良かった」と少しのプラス材料も与えずに締めくくりたい…森下投手の語る「終わり方」というのは、非常に重要なことだと思います。
9日、マツダスタジアムでの巨人戦は、2-0でカープがリードした7回表。
マウンド上には2番手の森浦投手が上がり、2死満塁のピンチの場面で、梶谷選手をショートゴロに抑えました。このショートゴロを田中広選手がキャッチしたものの、送球時にボールを握り直したのか、ワンバウンド。その難しい送球を、ファーストは不慣れな坂倉選手が、ファーストベースから足が離れないように、必死に足を大きく広げてキャッチ。間一髪アウトとなり、ピンチを脱しました。
もし、ここで坂倉選手が後ろにそらすまいと、ボールを待って取っていれば、当然間に合わなかった…つまりは1点を奪われていたことでしょう。万が一、後ろにそらしていれば、あっという間に同点にされていました。非常に難しい処理でしたが、このプレーで相手に得点を与えませんでした。
この1点を許さない姿勢…2点リードだから、1点までは取られても良いという考えならば、仮に1点を取られたとき、その「1点」でとどまることが出来るかは分かりません。この1点によって、相手に一気に流れが傾くわけですから。
さらに、もしここで失点を喫していれば、前回の登板でプロ初失点がプロ初黒星につながった森浦投手にとっては、2試合連続で失点を喫した…となり、その後のメンタルに影響があったかもしれません。ファーストに不慣れな坂倉選手ですが、懸命のプレーが勝利につながり、森浦投手の次のピッチングにも良い形でつながることになるでしょう。
1点が試合の流れを、さらにはその3連戦の流れを大きく左右することは多々あります。いくらリードがあっても、しっかり相手の攻撃をゼロで断ち切って終えることが、次のイニング、次の試合へ向けて重要なのだと思います。
それは逆もしかりで、どんなに劣勢でも諦めずに1点を奪うことで、試合の、そして連戦の流れはいくらでも変化する可能性があるということ。森下投手のゼロのまま終えたいという姿勢、そして大量ビハインドでも最後に1点でも奪う姿勢…次につながる形で終えることもまた、チームにその雰囲気を醸成し、逆境を跳ね返せる強さを生み出すのかもしれませんね。
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この日、森下投手は…
「(1点入ると)明日につながる展開になってしまう。終わり方は大事だと思うので、最後まで点を取られたくなかった」
と語りました。
例えば、0-0という投手戦の展開で、終盤に一方が1点を挙げたことで均衡が破れると、一気に試合展開が変わることは良くあることです。また、たとえ10-0で大量リードしていても、最終回に追い上げられ10-5で試合が終わったといった場合、負けた側は最終回に粘りを見せ、「明日につながる」と感じることでしょう。
試合の流れとはそんなものなのでしょう。1点によって流れは変わり、それは試合単位でもいえることですが、3連戦という「カード」単位で考えても同じことが言えます。明日に向けて、相手に流れを渡したくない、相手に「粘ったから良かった」と少しのプラス材料も与えずに締めくくりたい…森下投手の語る「終わり方」というのは、非常に重要なことだと思います。
9日、マツダスタジアムでの巨人戦は、2-0でカープがリードした7回表。
マウンド上には2番手の森浦投手が上がり、2死満塁のピンチの場面で、梶谷選手をショートゴロに抑えました。このショートゴロを田中広選手がキャッチしたものの、送球時にボールを握り直したのか、ワンバウンド。その難しい送球を、ファーストは不慣れな坂倉選手が、ファーストベースから足が離れないように、必死に足を大きく広げてキャッチ。間一髪アウトとなり、ピンチを脱しました。
もし、ここで坂倉選手が後ろにそらすまいと、ボールを待って取っていれば、当然間に合わなかった…つまりは1点を奪われていたことでしょう。万が一、後ろにそらしていれば、あっという間に同点にされていました。非常に難しい処理でしたが、このプレーで相手に得点を与えませんでした。
この1点を許さない姿勢…2点リードだから、1点までは取られても良いという考えならば、仮に1点を取られたとき、その「1点」でとどまることが出来るかは分かりません。この1点によって、相手に一気に流れが傾くわけですから。
さらに、もしここで失点を喫していれば、前回の登板でプロ初失点がプロ初黒星につながった森浦投手にとっては、2試合連続で失点を喫した…となり、その後のメンタルに影響があったかもしれません。ファーストに不慣れな坂倉選手ですが、懸命のプレーが勝利につながり、森浦投手の次のピッチングにも良い形でつながることになるでしょう。
1点が試合の流れを、さらにはその3連戦の流れを大きく左右することは多々あります。いくらリードがあっても、しっかり相手の攻撃をゼロで断ち切って終えることが、次のイニング、次の試合へ向けて重要なのだと思います。
それは逆もしかりで、どんなに劣勢でも諦めずに1点を奪うことで、試合の、そして連戦の流れはいくらでも変化する可能性があるということ。森下投手のゼロのまま終えたいという姿勢、そして大量ビハインドでも最後に1点でも奪う姿勢…次につながる形で終えることもまた、チームにその雰囲気を醸成し、逆境を跳ね返せる強さを生み出すのかもしれませんね。
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<KUNIの雑感688>中継ぎの質をシーズン通して保てるか
<KUNIの雑感688>中継ぎの質をシーズン通して保てるか
昨季のカープは開幕直後から、勝利の方程式がなかなか定まらず、大差での試合は勝利できても、僅差の試合をモノに出来ず、逆転を喫するケースも目立ちました。
チームにとって初セーブが開幕から14試合目、暫定的に守護神を務めた菊池保投手であり、昨季チーム最多の19セーブを挙げたフランスア投手がシーズン初セーブをマークしたのは、開幕から1ヶ月以上経過した32試合目でのこと。僅差のリードを守れず黒星を重ねたことが低迷の要因となりました。
今季のカープがまずまずのスタートを切れたのは、先発投手陣がしっかり試合を作り、中継ぎ陣が隙を与えないピッチングを見せることで、打線の援護が少なくとも、リードを守り抜いている試合が多いからでしょう。
守護神に抜てきされたドラ1・栗林投手は開幕から2試合目でプロ初セーブをマークし、以降も安定感あるピッチングを見せています。また、森浦投手、大道投手も任された場面でしっかり結果を残しています。即戦力ルーキーが中継ぎの役割を果たし、ブルペンに厚みを持たせることが出来ている…今のチームを支えている存在とも言えます。
ただ、ルーキーにとってはプロ野球で長いシーズンを戦うのは初めてのことであり、まだシーズンは始まったばかり。これからまだまだたくさんの修羅場があり、当然、今までに味わったことのない疲れも出てくるでしょう。ルーキーに頼る状況ですが、これによる試合を重ねるにつれて発生するリスクに対して、いかに準備しておくかも重要になると思います。
例えば、2軍では菊池保投手、一岡投手、今村投手、中崎投手という実績のある投手が控えています。今季はキャンプを通して一度も1軍から声がかかっていませんが、長いシーズンでいつかは必要になる戦力です。1軍に昇格するときは、中継ぎ陣がピンチに直面しているときだと思います。
また、いまだ動向が分からない新外国人選手のネバラスカス投手とバード投手、さらには膝の手術のために戦線を離れているフランスア投手と、シーズン中盤以降、ブルペンの層を厚くしてくれる存在として期待されます。
ファンとしては、栗林投手にはセーブ王、森浦投手と大道投手にはホールド王を争い、3人で新人王争いを展開してくれたら…というのが理想です。しかし、実力的には申し分なくとも、長いシーズンではまだまだ先は未知数で、そんなに甘くないのも確か。
いつか来たるべき試練のときに、それぞれが乗り越えてくれたら一番良いのですが、バックアップできる要員がいる、さらにいずれは外国人投手もそのメンバーに入ってくる…そう考えると、「9回打ち切り」のシーズンでは、終盤の守りの安定感もカギとなるだけに、今季の中継ぎ陣はある程度の層もあり、シーズン通してある程度の質を保っていけるのではないか、そんな期待感のある陣容になっているように思います。ただ、まずは控えのメンバーがそろい、状態が安定するまで、今のメンバーで踏ん張っていけるか…これも大きな注目点となりそうです。
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チームにとって初セーブが開幕から14試合目、暫定的に守護神を務めた菊池保投手であり、昨季チーム最多の19セーブを挙げたフランスア投手がシーズン初セーブをマークしたのは、開幕から1ヶ月以上経過した32試合目でのこと。僅差のリードを守れず黒星を重ねたことが低迷の要因となりました。
今季のカープがまずまずのスタートを切れたのは、先発投手陣がしっかり試合を作り、中継ぎ陣が隙を与えないピッチングを見せることで、打線の援護が少なくとも、リードを守り抜いている試合が多いからでしょう。
守護神に抜てきされたドラ1・栗林投手は開幕から2試合目でプロ初セーブをマークし、以降も安定感あるピッチングを見せています。また、森浦投手、大道投手も任された場面でしっかり結果を残しています。即戦力ルーキーが中継ぎの役割を果たし、ブルペンに厚みを持たせることが出来ている…今のチームを支えている存在とも言えます。
ただ、ルーキーにとってはプロ野球で長いシーズンを戦うのは初めてのことであり、まだシーズンは始まったばかり。これからまだまだたくさんの修羅場があり、当然、今までに味わったことのない疲れも出てくるでしょう。ルーキーに頼る状況ですが、これによる試合を重ねるにつれて発生するリスクに対して、いかに準備しておくかも重要になると思います。
例えば、2軍では菊池保投手、一岡投手、今村投手、中崎投手という実績のある投手が控えています。今季はキャンプを通して一度も1軍から声がかかっていませんが、長いシーズンでいつかは必要になる戦力です。1軍に昇格するときは、中継ぎ陣がピンチに直面しているときだと思います。
また、いまだ動向が分からない新外国人選手のネバラスカス投手とバード投手、さらには膝の手術のために戦線を離れているフランスア投手と、シーズン中盤以降、ブルペンの層を厚くしてくれる存在として期待されます。
ファンとしては、栗林投手にはセーブ王、森浦投手と大道投手にはホールド王を争い、3人で新人王争いを展開してくれたら…というのが理想です。しかし、実力的には申し分なくとも、長いシーズンではまだまだ先は未知数で、そんなに甘くないのも確か。
いつか来たるべき試練のときに、それぞれが乗り越えてくれたら一番良いのですが、バックアップできる要員がいる、さらにいずれは外国人投手もそのメンバーに入ってくる…そう考えると、「9回打ち切り」のシーズンでは、終盤の守りの安定感もカギとなるだけに、今季の中継ぎ陣はある程度の層もあり、シーズン通してある程度の質を保っていけるのではないか、そんな期待感のある陣容になっているように思います。ただ、まずは控えのメンバーがそろい、状態が安定するまで、今のメンバーで踏ん張っていけるか…これも大きな注目点となりそうです。
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<KUNIの雑感687>2軍のルーキーも熱い!
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ドラフト会議で即戦力として期待される選手を獲得しても、実際にルーキーイヤーから1軍で結果を残せるかは未知数です。しかし、今年のカープ期待の即戦力ルーキーは、栗林投手が守護神、森浦投手と大道投手が中継ぎ、矢野選手は今のところ代走や守備要員として、開幕から1軍で戦力として活躍しています。
確かにまだシーズンは始まったばかりですが、これだけ即戦力と期待された選手が、1軍で続々デビューを飾り、しかも活躍しているというのは、ファンとしては嬉しい限りです。あとは、特に投手に関しては、将来的にも大切な戦力だけに、登板過多と故障の予防には十分配慮してほしいものです。
ところで…
今年のルーキーは1軍にいる即戦力4選手だけでなく、ドラ4・小林樹斗投手、ドラ5・行木俊投手、育成の二俣翔一捕手がいます。二俣選手はキャンプ中に故障があったようですが、小林投手と行木投手が4月3日のウエスタンリーグ・阪神戦で、揃って初マウンドに上がったそうです。
行木投手は1回を投げて、被安打1の無失点、さらに小林投手は1回を3人でピシャリと、上々のデビューとなりました。とりわけ春季キャンプではブルペンでいきなり152キロの剛速球を投げた小林投手は、2軍デビュー戦でも最速150キロをマークしたとか。
近年、特に高校からカープに入団した投手は、1年間みっちり身体作りをして、ウエスタンリーグの最終戦間際に「お披露目」と1年間の成果を見せるようなお試し登板をする傾向があります。身体が出来ていない段階で無理をさせず、まずはじっくりプロの身体を作る、それによって、故障を予防し、選手としての寿命の長い選手に育てていくのでしょう。
それゆえ、まだ4月の段階で早くも2軍デビューというのは、近年では異例のスピード。それだけ、プロに近い身体になっていることでもあるのでしょう。この調子なら、2012年に高卒ルーキーながら1軍で1試合に登板した戸田隆矢投手以来となる1年目からの1軍デビューもあるかもしれませんね。
いずれにせよ、1軍でスタートを切った即戦力ルーキーだけでなく、2軍で上々のデビューを飾った将来の投手陣を支える若ゴイ…今年のルーキーはいつになく、存在感があって、楽しみですね!
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ドラフト会議で即戦力として期待される選手を獲得しても、実際にルーキーイヤーから1軍で結果を残せるかは未知数です。しかし、今年のカープ期待の即戦力ルーキーは、栗林投手が守護神、森浦投手と大道投手が中継ぎ、矢野選手は今のところ代走や守備要員として、開幕から1軍で戦力として活躍しています。
確かにまだシーズンは始まったばかりですが、これだけ即戦力と期待された選手が、1軍で続々デビューを飾り、しかも活躍しているというのは、ファンとしては嬉しい限りです。あとは、特に投手に関しては、将来的にも大切な戦力だけに、登板過多と故障の予防には十分配慮してほしいものです。
ところで…
今年のルーキーは1軍にいる即戦力4選手だけでなく、ドラ4・小林樹斗投手、ドラ5・行木俊投手、育成の二俣翔一捕手がいます。二俣選手はキャンプ中に故障があったようですが、小林投手と行木投手が4月3日のウエスタンリーグ・阪神戦で、揃って初マウンドに上がったそうです。
行木投手は1回を投げて、被安打1の無失点、さらに小林投手は1回を3人でピシャリと、上々のデビューとなりました。とりわけ春季キャンプではブルペンでいきなり152キロの剛速球を投げた小林投手は、2軍デビュー戦でも最速150キロをマークしたとか。
近年、特に高校からカープに入団した投手は、1年間みっちり身体作りをして、ウエスタンリーグの最終戦間際に「お披露目」と1年間の成果を見せるようなお試し登板をする傾向があります。身体が出来ていない段階で無理をさせず、まずはじっくりプロの身体を作る、それによって、故障を予防し、選手としての寿命の長い選手に育てていくのでしょう。
それゆえ、まだ4月の段階で早くも2軍デビューというのは、近年では異例のスピード。それだけ、プロに近い身体になっていることでもあるのでしょう。この調子なら、2012年に高卒ルーキーながら1軍で1試合に登板した戸田隆矢投手以来となる1年目からの1軍デビューもあるかもしれませんね。
いずれにせよ、1軍でスタートを切った即戦力ルーキーだけでなく、2軍で上々のデビューを飾った将来の投手陣を支える若ゴイ…今年のルーキーはいつになく、存在感があって、楽しみですね!
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