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<KUNIの雑感648>投打の新人選手考

<KUNIの雑感648>投打の新人選手考

野球は投手がボールを投げることで、その対戦の口火が切って落とされます。野球というゲームの起点は投手が投げることで始まるため、投手は野球の中では唯一の攻め手であり、迎え撃つ打者、そしてその打球を捕球する守備は、投手に比べると「受け身」である部分が多くなります。

そう考えると、投手と野手では育成の方法や新人選手の特徴は大きく異なるのかなと思うんです。

ドラフトで候補に挙がる投手というのは、例えば「ストレートの最速は何キロ」だとか、「多彩な変化球を投げ込む」だとか、そういったことが判断の基準になりがちですが、全体的に言えるのは、その投手自身のパフォーマンスが、「ドラフト指名時点で最高潮かもしれない」可能性が高いということ。

では、投手にとって「伸びしろ」とは何かといえば、即戦力としてリストアップされる選手は、その部分が小さく、「プロの世界に慣れ、対応できるかどうか」という点が中心であり、1年目からある程度結果が残せなければ、プロの世界で長くやっていくのは厳しくなる傾向が強いように思います。

その反面で、いわゆる「素材型」の投手は、「スピードはあるけど、コントロールがなあ」とか、何か秀でた部分がある投手。高校生の投手はまさにそれに当てはまるでしょう。伸びしろがあれば、数年後に戦力となる可能性も十分にあります

一方で野手というのは、プロの投手の球速や変化球、コントロールに対応できるかどうか、木製のバットに対応できるか、守備ではプロの打者の打球の速度に対応できるか…つまり、ドラフトで即戦力野手を1位指名したとしても、すぐに活躍できるかは投手に比べると不透明な部分が多い…

つまりは、本人の努力やセンスによって大きく変わる部分も大きいのだと思います。ドラフトの指名順位とは関係なく、プロでの感覚をいかに早くつかむかなのでしょう。そう考えると、ドラフトにおいて、野手で1年目からすぐに結果が出せる、つまり即戦力になれる選手というのは、非常に稀なケースであり、野手については「即戦力」という考え方はあまり持たず、大学・社会人の選手でも数年のスパンで成長を見守る方が良いのではないでしょうか。

投手では「苦節プロ10年目で花開いた」というケースって、珍しいと思います。もしそのケースがあるならば、いわゆる「素材型」の評価だった投手、もしくは高校生からプロの世界に入った投手でしょう。一方で、野手は長い下積みの結果、一流選手になるというケースは投手に比べると多いように思います。それは、プロの世界での打撃や守備の感覚を掴めたのが早いか、遅いかの違いなのではないでしょうか。

ただ、ドラフトで下位指名の選手は、上位指名の選手に比べると、けして与えられるチャンスは多くありません。上位指名の選手は感覚とつかむまでじっくりと待ってくれるケースが多い半面、下位指名の選手は見切りをつけられるのが早い…そういった指名順位による差はあれど、野手に関しては指名順、年齢関係なく、プロの世界にいかに早く対応できるかがカギとなるように思うのです。

そう考えると、ドラフト指名は

1.1位指名はその年最高評価の即戦力投手を指名
2.2・3位の指名は評価の高い即戦力投手や高校生を含めた野手を指名
3.下位指名は高校生投手、年齢にこだわらず野手を指名


こういった感じが理想的なのかもしれません。そう考えると、2019年は森下投手という即戦力投手を指名し、野手は2位以降、3位と6位で高校生投手を指名しており、理想的な形のように思います。そして2020年も1~3位を即戦力投手、4位以降は高校生や10代の独立リーガー、そして大学生野手…これまた理想的な配分だと思います。

そして今年はどうなるか…

今年最初のスカウト会議では、右の長距離砲に重点を置いたドラフトを目指すという方向性を確認しました。そのセンスが魅力で、どうしても手に入れたいが、他球団も1位指名を検討している右の長距離砲がいれば、1位指名に向かう必要があるでしょうが、そうでなければ1位指名は投手、2位指名以降で右の長距離砲候補を次々と指名する…ひとまず理想形に当てはめて、予想してみるのも良いのかもしれません。

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<KUNIの雑感647>中日・大野雄投手から考える「完投能力」とは?

<KUNIの雑感647>中日・大野雄投手から考える「完投能力」とは?

現代野球で投手は先発が6回前後まで投げて、その後を中継ぎが1イニングずつ継投し、最後は守護神が締めるという役割分担が主流です。そのため、先発投手が9回まで投げきるという、いわゆる「完投」はかなり減少しています。

しかし、そんな環境にあって、昨季沢村賞を受賞した中日・大野雄大投手は6度の完封を含む10完投を成し遂げました。なぜ大野投手は完投できるのか…カープで昨季3完投の九里投手と2完投の森下投手とで、完投した際に要した平均の球数を比較してみました

大野投手 117.3球
九里投手 133.3球
森下投手 131.0球


このように、九里投手や森下投手が130球を超える中、大野投手は10球以上も少ない球数で完投しています。例えば森下投手が8回まで投げた試合の平均球数を見ると117.5球ですから、大野投手は森下投手より、1イニング少ない球数で完投していることになります。

では、なぜ大野投手は球数を抑えたピッチングが出来るのでしょうか。3投手の昨季のピッチングスタイルを比較してみます。

大野投手
変化球はストレート、スライダー、フォーク、ツーシーム。球種はけして豊富ではないものの、右打者には外角のボールゾーンへのツーシームが非常に効果的で決め球となっています。左打者には徹底的に外角低めで攻めています。また全体的にフォークも大きな武器になっています。

九里投手
ストレートも微妙に動かし、スライダー、チェンジアップ、カーブ、カットボール、ナックルカーブ、フォークなど、とにかく多彩な変化球を駆使して、相手打者を抑えます。両サイドのボールゾーンはあまり使わず、あくまでゾーンの中で球を動かし、相手打者のバットの芯を外す技巧的ピッチングが持ち味です。

森下投手
九里投手以上にゾーンの中でぐいぐい真っ向勝負していくスタイルで、とりわけ150キロを超えるストレートはど真ん中であろうと全力で投げ込みます。大野投手と同様にストレート、カットボール、カーブ、チェンジアップと球種はけして豊富ではありませんが、カーブを筆頭にどの変化球も一級品です。

そしてもう1つ。1試合あたりの平均四球率を比較してみると…

大野投手 1.39
九里投手 3.03
森下投手 2.35


3投手の中はいずれも積極的にストライクを奪いにいく傾向にはありますが、大野投手の場合、特にツーシームとフォークを上手く使い、結果的にボールゾーンの球を振らせています。決め球があり、外角低めに投げきるコントロールがあるからこそ、相手打者も「追い込まれる前に…」と早打ちになり、それが省エネピッチングにつながっているのでしょうし、四球のリスクを軽減しているのだと思います。

九里投手の場合、変化球は多彩ですが、いわゆる決め球と呼ばれるものはありません。そのため球数を要する傾向が強いのですが、それも九里投手のスタイルでもあります。縦横無尽に球を動かすことで抑えていくために、特に追い込んでからの最後の1球をいかに早く決めるか…ここが球数を減らすカギになるのでしょう。

大野投手にタイプが近いのが森下投手。一級品の変化球と豪快なストレートがありますが、大野投手と違う点はボールゾーンを上手く活かしきれていないという点でしょう。ゾーンの中で真っ向勝負するタイプで、もちろん攻撃的ピッチングは継続しつつ、ストライクゾーンからボールゾーンへの変化球を上手く織り交ぜ、相手の早打ちを誘えば、より効果的に相手を抑えることができるのではないでしょうか

日本のプロ野球では先発投手は中6日で登板します。それだけの間隔を開け、準備期間を設けているだけに、登板の際は万全な状態で、しかも少しでも長いイニングを投げてほしいもの。

九里投手も森下投手も完投能力のあるタフな投手ですが、長くプレーするためにも、より効率的に相手を抑えるには、ゾーンで攻めるとともに、いかに相手を早い段階で自分の土俵に上げるピッチングを増やしていけるかがエースへの道になるのではないでしょうか。

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<KUNIの雑感646>練習の虫

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新型コロナウイルスの感染が急拡大するという状況ですが、今年のカープのルーキー7選手が無事に広島県廿日市市の大野寮に入寮を済ませ、新人合同自主トレもスタートし、いよいよプロ野球選手として始動しました。佐々岡監督も期待がますます高まるほどに、選手それぞれがしっかり準備し、良い動きを見せているようです。

ところで、ドラフト6位の矢野雅哉選手(亜細亜大)、入寮の前日から打撃練習。育成ドラフト1位の二俣翔一選手(静岡・磐田東高)とともに、マシンを相手に300球、約2時間にわたって練習したんだとか。矢野選手自身、課題は打撃としており、「人の倍やらないと」と意気込んでいるようです。

この話を聞いて、ふと菊池涼選手や鈴木誠選手、坂倉選手のことを思い出しました。彼らもまた、ルーキーイヤー、入寮したその日から、夜遅くまで打撃練習をする音が聞こえてきたそうで。小さなことでもその積み重ねが、主力選手への成長につながっていくのでしょうね。

そういえば、山口翔投手は大瀬良投手とともに練習を行っているようですが、エースの練習量にただただ驚いているようです。日頃、山口投手にとって「頑張った」と思う走り込みの量が、大瀬良投手のアップくらいだったと感想を語っていたのが印象的でした。

キャンプや日頃の練習メニューは、一律全員が行うもので、それに取り組む姿勢に差が出るくらいでしょう。しかし重要なのは、こうした一律の練習以外のところで、しっかり基本的なところを繰り返し繰り返し鍛え、さらにプラスアルファとして、必要だと感じる練習や新たな取り組みに着手する…そういった自主的な姿勢で差がつくのだと思います。

主力へと成長した選手には、誰も見ていないところで人知れず努力を重ね、日々少しずつライバルに差を付けているわけで、それなりの理由があるということなんですね。そして、矢野選手と二俣選手、ドラフトでは下位指名、育成選手ではありますが、いきなり入寮初日から練習…そう聞いただけで、将来主力選手へと成長してくれるのではと期待が膨らみますね

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<KUNIの雑感645>37年ぶりに節分移動!これって日本一の予感?

<KUNIの雑感645>37年ぶりに節分移動!これって日本一の予感?

先日、全国チェーンの回転ずしでテイクアウトしたんですね。私は「ハマチ」が大好きで、それをちょっと多めに頼んでみたりして、その他にもタラの白子とか、あん肝とか…ちょっとコレステロールが気になるけども、好物のネタも織り交ぜながら、寿司が入った袋を欠か手に家路に着きました。

自宅に着き、袋の中の寿司を取り出すと、そのお店のチラシが。そこには、節分の手巻き寿司の宣伝が書かれていました。私が関西に住むようになったのは、今から20年近く前のことなのですが、その時、初めて、節分に手巻きずしを食べるという風習を知りました。そしてその風習はあれよあれよと全国区に…。

それはともかくとして、今年の節分の日を見てビックリ!なんと今年の節分は

2月2日

なんです。ずっと私は2月3日が節分だと思っていたので、このチラシが間違っているのではと思ったのですが、そこで調べてみると…

地球は太陽の周りを1周するのに、365日と約6時間かかるようで、毎年6時間ずつずれてしまうのですが、うるう年を4年に1度設けることでそれを補正しています。地球が立春になる時間もわずかにずれが生じるために、時として立春の日がずれることがあるそうです。立春の前日が節分となるわけですが、通常は2月4日になる立春が、今年は2月3日になるために、節分はその前日の2月2日になるとか。

節分が2月2日になるのは、実に124年ぶりのことだそうです。しかし、節分が2月3日でない年は、1984年(昭和59年)に2月4日になって以来とのことで、実に37年ぶりなんだとか。37年前・・・何があったかを振り返ると、そう!

現時点でカープ最後の日本一!

なんですよ。カープが阪急(現・オリックス)を4勝3敗で破って、4年ぶり3度目の日本一に輝きました。そして、カープはこの年以来、36年間、日本一から遠ざかっています。そんな1984年の節分は、通常の2月3日ではなく、2月4日でした。そして今年、節分は37年ぶりに日付が移動し、2月2日になります。これって、太陽系の動きが成すことで、すごく神秘的ですし、なんか今年はカープに再び良い風が吹いてくるような…気がしませんか?


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<KUNIの雑感644>カープの指名がない意外な名門

<KUNIの雑感644>カープの指名がない意外な名門

1965年にスタートしたドラフト会議は55年に分かる歴史があり、「育成」がチームの根幹にあるカープにとっては、毎年、将来有望な選手を獲得できるドラフト会議こそが、戦力補強の重要な柱となっています。今年もカープは育成選手を含めると、7選手を指名し、昨年末には新入団選手発表も行われ、間もなく入寮の話題が出てくるころです。

ところで、過去のドラフトを見渡してみると、カープは今までに多くの高校、大学、社会人チームなどから有望な選手を指名してきましたが、全体的には名門なのに、まだ指名選手が出ていないところがいくつかあります

例えば高校で言えば、青森・八戸学院光星高、栃木・作新学院高、東京・早稲田実業高、神奈川・横浜高、神奈川・東海大相模高、愛知・東邦高、大阪・大阪桐蔭高、奈良・智弁学園高といったところ。確かに、中継ぎや先発の左腕として活躍された高橋建さんは横浜高出身、カープの選手会長・田中広輔選手は東海大相模高出身、正隨選手は大阪桐蔭高出身と、大学、社会人経由で入団した選手はいますが、直接、高校からカープに入団した選手は意外にもいません。

確かに、青森や栃木など、広島から距離が遠いとなると、なかなか指名に至らないこともあるでしょう。ただ、毎年のように注目選手が出ている大阪桐蔭高や横浜高の選手を、今までカープが指名・獲得していないのはちょっと意外ですね。

大学では東京6大学の立教大、東都リーグでは立正大、首都圏のリーグでは創価大や上武大、白鴎大、関西では近畿大、大阪体育大、九州の福岡大や九州産業大といったところは、比較的多くのプロ野球選手を出していますが、カープの指名選手はまだいないのが現状です。

社会人では日立製作所や新日鐵住金鹿島、セガサミー、ENEOS、三菱パワー、パナソニック、日本生命、独立リーグではBCリーグからは、それぞれカープからの指名選手が出ていません。

こうしてみると、プロ野球全体では数多くのプロ野球選手を輩出している名門チームでも、まだカープとは縁がないチームも意外と多いものですね。もちろん、過去にはあと少しで獲得にこぎつけそうだったり、上位指名リストに入っていたり、抽選で外したり…そんなケースがあったところも含まれていますが、スカウトが「これだ!」と思う選手がいれば、新しいご縁ができる日が来るかもしれません


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