バリにアクシデント…雨に泣いた痛恨の一戦

◎バリにアクシデント…雨に泣いた痛恨の一戦

もう中止だと思っていました。だって、強風も吹いていましたし、なんせ雨もすごかった。こんな天気の中で、「雨が降ろうが槍が降ろうが、今日は試合を成立させる」という、そんな雰囲気がありました。雨での長時間の中断もあり、なかなか集中力が保てない中で、カープは完全に水を差された感じになってしまいました。


２回、先頭の今成選手の打球は、カープ先発・バリントン投手の足を襲い、なんと緊急降板となってしまいました。続投は不可能となったことを受けて、ますますカープに暗雲が立ち込めてしまいます。なんせ、ソコロビッチ投手も試合前に右肩痛を発症し、１軍登録を抹消しているだけに、ますます９月に向けて不穏な空気が流れてきました。

バリントン投手の緊急降板を受けて、急きょ、マウンドに上がった久本投手が試合をしっかり立て直し、４回を１失点という好投を見せたのは、今日のカープの救いでもありましたが、相次ぐ雨での中断などで打線はまるで集中力を欠いたかのように、打てずじまい。特に５回には１死満塁のチャンスがありながら、３番・丸選手、４番・キラ選手が凡退…。雨でいつコールドゲームになってもおかしくないという危機感が焦りを生んだのでしょうか。この大チャンスを逃したことで、最後まで１点の差を埋められないままでした。


これで再び４位・中日とは１．５ゲーム差。少し差が縮まってしまいました。バリントン投手の動向が気になるところで、これでもし離脱となったら…４本柱以外の先発投手が勝てない状況の中で、その柱の一角が崩れるとなると、ますますカープは厳しい状況に追い込まれます。そして、昨年悪夢を見た９月の到来…ここですべきことは、あれこれといじろうとせず、今までやってきたことを信じて、どんと構えておくことでしょう。昨季はいじりすぎて、チームの歯車が狂っただけに、昨季の経験を生かしてもらわなければなりません。



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