ルーキーたちのこの1年(2)~西原投手編~
◎ルーキーたちのこの1年(2)~西原投手編~
さて、シーズンオフの恒例の連載企画である「ルーキーたちのこの1年」。今年のルーキーたちの1年を振り返るこの企画。第2回はドラフト4位ルーキーの西原圭大投手です。
今年のルーキー投手の中では唯一の社会人出身なのが西原投手。すでに結婚されており、お子さんも生まれたばかりということもあって、合同自主トレから春季キャンプにかけては、「終わるまでは会わない」とプロで大成するために強く心に決めて練習に臨んでいたのが思い出されます。
社会人野球時代もけして目立つ存在ではなく、むしろカープからすれば隠し球的存在の投手でした。スリークオーターから140キロ中盤のストレートを投げ込む、スライダーやツーシームなどの変化球を持ち合わせるという右腕で、所属していたニチダイでは初めてのプロ野球選手誕生ともなり、社会人時代は他チームへ補強選手という形で都市対抗などに出場していました。
社会人からのカープ入団ということもあり、中継ぎとして即戦力の働きをしてくれるだろう…そんな期待もあり、本人も「連投も大丈夫、50試合は投げられる」と意気込んでいましたが、なかなか思うようにはいかなかったのが1年目のシーズンであったように思います。
そんな今季の西原投手の登板成績は以下の通りです。
【1軍】11試合 0勝0敗0S 16.1イニング 23被安打 7四死球 13奪三振 12自責点 防御率6.61
【2軍】23試合 4勝2敗0S 40.2イニング 44被安打 17四死球 28奪三振 防御率4.43
春季キャンプ、そしてオープン戦と結果を残し、ルーキーイヤーでいきなり開幕1軍の切符を手にした西原投手。社会人出身ということもあり、やはり大瀬良投手ら注目のルーキーたちよりも早く1軍の戦力にならなければ…そんな思いも強かったことでしょう。開幕1軍はそれを形にした瞬間でもあり、そしていきなり開幕2年目の中日戦、5点リードの場面で9回にプロ初登板を飾りました。
プロ初登板こそ1回無失点という上々のデビューでしたが、その後はプロの洗礼を浴びてしまいます。とりわけ4月20日の横浜DeNA戦では3番手としてマウンドに上がったものの、荒波選手に3塁打、筒香選手に3ラン…とにかく滅多打ちの5失点。これで2軍降格となってしまいました。
1軍では非常に厳しい結果が待ち受けてはいましたが、5月14日の米子での阪神戦では、ロングリリーフとして自己最長の3イニングを投げて、5つの三振を奪うという素晴らしい投球を見せました。その後も2イニングを投げる機会が多く、良かったり悪かったりという感じでした。そして6月3日の登板が今季の1軍での最後のマウンドとなりました。
2軍では先発をすることもあり、4勝を挙げた西原投手。しかし、内容的にはけして満足できるものではなかったでしょう。そもそもが1軍で50試合登板…この目標には大きく届かなかっただけに、やはりプロの壁の厚さを感じた1年ではあったと思います。
ただ、やはり5月14日の阪神戦での3回無失点の好投。素質は高いものがあることは証明しました。そして秋季キャンプでは、新監督を迎えて、西原投手自身も2年目こそは是が非でも1軍に定着を目指すためにアピールしました。
中継ぎ投手陣は右の本格派が多いという状況です。ただ、それでは継投にバリエーションが出来ず、継投しても、どこか単調に映ります。その中でスリークオーターの西原投手は、継投を考える上では、相手の目先を変えられる存在として期待されます。フォームは他の投手にない特色があるだけに、それを生かして、1軍に定着できれば、貴重な存在になることでしょう。2年目の来季、ぜひ期待したいと思います。
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さて、シーズンオフの恒例の連載企画である「ルーキーたちのこの1年」。今年のルーキーたちの1年を振り返るこの企画。第2回はドラフト4位ルーキーの西原圭大投手です。
今年のルーキー投手の中では唯一の社会人出身なのが西原投手。すでに結婚されており、お子さんも生まれたばかりということもあって、合同自主トレから春季キャンプにかけては、「終わるまでは会わない」とプロで大成するために強く心に決めて練習に臨んでいたのが思い出されます。
社会人野球時代もけして目立つ存在ではなく、むしろカープからすれば隠し球的存在の投手でした。スリークオーターから140キロ中盤のストレートを投げ込む、スライダーやツーシームなどの変化球を持ち合わせるという右腕で、所属していたニチダイでは初めてのプロ野球選手誕生ともなり、社会人時代は他チームへ補強選手という形で都市対抗などに出場していました。
社会人からのカープ入団ということもあり、中継ぎとして即戦力の働きをしてくれるだろう…そんな期待もあり、本人も「連投も大丈夫、50試合は投げられる」と意気込んでいましたが、なかなか思うようにはいかなかったのが1年目のシーズンであったように思います。
そんな今季の西原投手の登板成績は以下の通りです。
【1軍】11試合 0勝0敗0S 16.1イニング 23被安打 7四死球 13奪三振 12自責点 防御率6.61
【2軍】23試合 4勝2敗0S 40.2イニング 44被安打 17四死球 28奪三振 防御率4.43
春季キャンプ、そしてオープン戦と結果を残し、ルーキーイヤーでいきなり開幕1軍の切符を手にした西原投手。社会人出身ということもあり、やはり大瀬良投手ら注目のルーキーたちよりも早く1軍の戦力にならなければ…そんな思いも強かったことでしょう。開幕1軍はそれを形にした瞬間でもあり、そしていきなり開幕2年目の中日戦、5点リードの場面で9回にプロ初登板を飾りました。
プロ初登板こそ1回無失点という上々のデビューでしたが、その後はプロの洗礼を浴びてしまいます。とりわけ4月20日の横浜DeNA戦では3番手としてマウンドに上がったものの、荒波選手に3塁打、筒香選手に3ラン…とにかく滅多打ちの5失点。これで2軍降格となってしまいました。
1軍では非常に厳しい結果が待ち受けてはいましたが、5月14日の米子での阪神戦では、ロングリリーフとして自己最長の3イニングを投げて、5つの三振を奪うという素晴らしい投球を見せました。その後も2イニングを投げる機会が多く、良かったり悪かったりという感じでした。そして6月3日の登板が今季の1軍での最後のマウンドとなりました。
2軍では先発をすることもあり、4勝を挙げた西原投手。しかし、内容的にはけして満足できるものではなかったでしょう。そもそもが1軍で50試合登板…この目標には大きく届かなかっただけに、やはりプロの壁の厚さを感じた1年ではあったと思います。
ただ、やはり5月14日の阪神戦での3回無失点の好投。素質は高いものがあることは証明しました。そして秋季キャンプでは、新監督を迎えて、西原投手自身も2年目こそは是が非でも1軍に定着を目指すためにアピールしました。
中継ぎ投手陣は右の本格派が多いという状況です。ただ、それでは継投にバリエーションが出来ず、継投しても、どこか単調に映ります。その中でスリークオーターの西原投手は、継投を考える上では、相手の目先を変えられる存在として期待されます。フォームは他の投手にない特色があるだけに、それを生かして、1軍に定着できれば、貴重な存在になることでしょう。2年目の来季、ぜひ期待したいと思います。
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