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なぜCSで敗退したのか…来季へのチームの課題とは?(最終回)

◎なぜCSで敗退したのか…来季へのチームの課題とは?(最終回)

「単調」と「先読みし過ぎる」…この2つのキーワードから、なぜカープはCSで敗退したのか、そこから読み取れる来季への課題とは何かを考える企画も最終回。今回注目する今季のCSファイナルステージから考えられる敗退の要因は、やはり誰もが注目するこの課題です。

単調な中継ぎリレー…やはり左腕が必要

現代のプロ野球の投手起用は先発、中継ぎ、抑えが完全に分業されており、今のカープ投手陣もジョンソン投手や薮田投手ら先発陣、今村投手、ジャクソン投手ら中継ぎ陣、そしてクロ-ザーの中崎投手と、それぞれがしっかり役割を果たしたことで、カープは幾度となく逆転勝利を生み、最終的にはチームの連覇にもつながりました。

しかし、確かに中継ぎ陣の能力が高いカープですが、最大の課題は左腕がいないということでしょう。また中継ぎを担う投手は概ね本格派の剛腕タイプで構成されています。ストレートで押さえ込むスタイルの右腕が多いのはカープの強みですが、一方で対戦する側からすれば、誰がマウンドに上がっても対策はほぼ同じというイメージを持たれるのではないでしょうか

昨年の北海道日本ハムとの日本シリーズでは、今村投手とジャクソン投手が6試合すべてに登板しました。そして今年の横浜DeNAとのCSファイナルステージでは、ブルペンは全員が右投手。右投手に極端に偏り、またタイプも似ているために、とりわけ短期決戦のように同じ相手と何度も続けて戦うといった場合に、試合を重ねるほどに相手はタイミングを取りやすくなる、そして送り出す投手は登板がかさみやすくなる…いずれも勝負が決定した最終戦に大敗してしまうのは、そんな理由もあるのではないでしょうか

今年の横浜DeNAの場合、主に速球派のエスコバ-投手と技巧派の砂田投手、田中投手という3枚の中継ぎ左腕がいました。さらに、今シーズンのパリーグを制した福岡ソフトバンクにはサイドスローの変則左腕である嘉弥真投手と、速球派のモイネロ投手の2枚の中継ぎ左腕が主体でした。ともに中継ぎ左腕がブルペンに控えているのです。

中継ぎ左腕がブルペンにいる、そして彼らを中継ぎで起用する意味を考えてみると、以下のような点が挙げられるでしょう。

【1】左打者を抑える確率を高める
【2】相手打者の目先を変える
【3】ピンチの場面で左腕に交代することで、間を空ける


こういったところではないでしょうか。左の中継ぎは左打者を抑えるために必要であり、左打者に打たれていては起用する必要性がない…と短絡的な価値ではないと思います。左腕を細かく起用することで、相手打者の目先を細かく変えることが出来るだけでなく、ピンチの場面でワンポイントでも左腕を起用することで、一呼吸置くことができる…つまり、リズムが単調にならずに、相手の反撃の機運も下げられる可能性もあるということです。

カープもブルペンに左投手を入れている時期もありました。しかし、左投手であること以前に、過去の実績や、まだ投球への信頼のなさから、左打者にぶつけるわけでもなく、ワンポイント起用するわけでもなく、あくまでも敗戦処理が主な役割でした。それは、相手からすれば、「ブルペンに左投手がいるけど、どうせ勝負どころでは使ってこない」と思われるだけで、特段意識はしないでしょう。それでは意味がないのです。

確かに、今シーズンのカープの中継ぎ左腕を見ても、信頼してマウンドに送れる投手はいませんでした。しかし、今シーズン、松山選手が左投手を相手に、我慢の起用でようやく結果を出したように、中継ぎ左腕もある程度我慢して経験を積ませることも重要ではないでしょうか

中継ぎの投手起用を見ていると、あくまでも1イニングごとに交代することが前提になっています。確かにイニングの出だしは、そのイニングを任せるに最も適した選手を送るべきとは思いますが、一度ピンチを迎えたら、左投手をワンポイントではさみ、何人かで1イニングを抑えるという柔軟性も必要だと思います。

近年、中継ぎ左腕が育たないのは、貴重な存在だからこそ、先発も中継ぎもあれこれさせようとし、起用が一貫しないことも挙げられますが、1イニングを1人に任せることに固執しすぎて、速球派の右腕を優先させ、中継ぎ左腕を思い切って起用することに怖さを感じているのも理由として挙げられるのではないでしょうか。

今の中継ぎ陣は力のある投手はたくさんいますが、彼らの特徴が似通っていることで、継投の采配が単調になっています。もっとバリエーションを増やしていくことが、来季に向けて求められるとともに、中継ぎ候補の左腕を補強し、さらに現有戦力を育てていくことも重要だと思います


さて、今回の連載では、CSファイナルステージでの敗戦を受けて、その理由とこれからについて、「単調」と「先読みし過ぎる」という2つのキーワードから考えてみました。こう考えてみると、「先読みし過ぎる」から、いつものパターン、本当に信頼している選手ばかりを起用し、結果的に「単調」になってしまうように感じます。この2つは原因と結論の関係にあるのかもしれません。

しかし、今シーズンのカープもセリーグを圧倒する強さがあったのは間違いありません。強いチームになったと思います。しかし、短期決戦に敗れたのは事実であり、今のチームが短期決戦でも勝てる強さを身に付けていくことが来季に向けて求められます。

そのためには、今までどおり個々の役割を明確にするとともに、もっと戦力にバリエーションを持たせ、特定の選手に負荷がかかるような単調な起用から脱することが必要でしょう。単調な起用にこだわるのではなく、時に必要なときには柔軟に対応できるようや体制を築く、そして特に1軍メンバーに選んだ選手は自信を持って積極的に起用してみることが、来季、今度こそ日本一をつかむためのカギを握ると思います。


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