<KUNIの雑感577>なぜカープには最優秀中継ぎがいないのだろう
<KUNIの雑感577>なぜカープには最優秀中継ぎがいないのだろう
開幕が延期となる中で、時間が出来たので、弊ブログのメインサイト「週刊カープ評論」では、過去のタイトル獲得者を振り返る「歴代タイトルホルダー」という新コーナーを作りました。いろいろと調べてみて、1つ気になったことがありました。それは…
カープには「最優秀中継ぎ」に輝いた投手がいない
ということです。「最優秀中継ぎ」というのは1996年に始まった、比較的新しいタイトルで、決定方法は当初と現在とで変わりましたが、現在ではホールドの数と救援で得た勝利数を足した数でランキングされます。すでに設立から20年以上が経過する「最優秀中継ぎ」のタイトルですが、セリーグではカープだけがこのタイトルホルダーがいないのです。
なぜなのか…
ホールドと呼ばれるものが、基本的には3点以内のリードで登板した中継ぎが、そのリードを保ったまま、1イニング以上を投げるという条件があります。そうなると、当然ながら、勝利したチームにホールドがつきやすくなります。
1996年にスタートした「最優秀中継ぎ」ですが、1992年から2015年までの間、カープは優勝から遠ざかるどころか、そのほとんどがBクラスに沈んでいました。全体的には、やはりシーズンの成績が上位のチームから「最優秀中継ぎ」が誕生しやすい傾向があります。長らくBクラスに沈んでいると、どうしてもこのタイトルからは遠ざかってしまうのでしょう。
ただ、2016年からカープは3連覇を果たしましたが、それでも「最優秀中継ぎ」のタイトルを獲得した投手はいませんでした。2016年に主にセットアッパーを務めたジャクソン投手は42のホールドポイントを手にしました。これは球団史上最多の数で、リーグでは巨人・マシソン投手に次いで2位と、惜しくもタイトルには届きませんでした。カープの中継ぎ投手が、最もタイトルに近づいた年でもありました。
ただ、リーグ3連覇中のカープは打線が驚異的な粘りを見せて、シーズンの勝利の半数近くを「逆転」で飾るものが多かったことも理由なのでしょう。ホールドと呼ばれるものが、あくまでもリードを奪った展開での登板が基本となるため、最終盤に一気に逆転したというケースでは、中継ぎにホールドが灯るタイミングが減ります。
カープが圧倒的なリードでセリーグの優勝を飾っても、そしてその年に盤石な勝利の方程式があったとしても、最優秀中継ぎの投手が誕生しない背景には、「逆転のカープ」があったからなのでしょう。それだけ終盤に強さを発揮していたことの証明でもあるように思います。
ちなみにですが…「最多セーブ」の投手も、カープからは長らく誕生していません。昨季限りで現役を引退した永川投手も、惜しいところまでいった年もありましたが、タイトル獲得には至りませんでした。3年連続で胴上げ投手となった中崎投手もそう。直近でカープから「最多セーブ」のタイトルホルダーが誕生したのは、今から29年前の大野豊さんまでさかのぼることになります。
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なぜなのか…
ホールドと呼ばれるものが、基本的には3点以内のリードで登板した中継ぎが、そのリードを保ったまま、1イニング以上を投げるという条件があります。そうなると、当然ながら、勝利したチームにホールドがつきやすくなります。
1996年にスタートした「最優秀中継ぎ」ですが、1992年から2015年までの間、カープは優勝から遠ざかるどころか、そのほとんどがBクラスに沈んでいました。全体的には、やはりシーズンの成績が上位のチームから「最優秀中継ぎ」が誕生しやすい傾向があります。長らくBクラスに沈んでいると、どうしてもこのタイトルからは遠ざかってしまうのでしょう。
ただ、2016年からカープは3連覇を果たしましたが、それでも「最優秀中継ぎ」のタイトルを獲得した投手はいませんでした。2016年に主にセットアッパーを務めたジャクソン投手は42のホールドポイントを手にしました。これは球団史上最多の数で、リーグでは巨人・マシソン投手に次いで2位と、惜しくもタイトルには届きませんでした。カープの中継ぎ投手が、最もタイトルに近づいた年でもありました。
ただ、リーグ3連覇中のカープは打線が驚異的な粘りを見せて、シーズンの勝利の半数近くを「逆転」で飾るものが多かったことも理由なのでしょう。ホールドと呼ばれるものが、あくまでもリードを奪った展開での登板が基本となるため、最終盤に一気に逆転したというケースでは、中継ぎにホールドが灯るタイミングが減ります。
カープが圧倒的なリードでセリーグの優勝を飾っても、そしてその年に盤石な勝利の方程式があったとしても、最優秀中継ぎの投手が誕生しない背景には、「逆転のカープ」があったからなのでしょう。それだけ終盤に強さを発揮していたことの証明でもあるように思います。
ちなみにですが…「最多セーブ」の投手も、カープからは長らく誕生していません。昨季限りで現役を引退した永川投手も、惜しいところまでいった年もありましたが、タイトル獲得には至りませんでした。3年連続で胴上げ投手となった中崎投手もそう。直近でカープから「最多セーブ」のタイトルホルダーが誕生したのは、今から29年前の大野豊さんまでさかのぼることになります。
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