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<KUNIの雑感611>左対左、右対右のセオリー

<KUNIの雑感611>左対左、右対右のセオリー

最近、投手起用、とりわけ中継ぎ投手の起用を見ていて良く思うのですが、「左投手は左打者が、右投手は右打者が、より有利」というセオリーは、当てはまらないことが多く、あまり意識しすぎない方が良いのかもしれない…そんな気もします。

例えば、8月27日終了時点でのカープの中継ぎ陣で相手打者の左右別の被打率を見てみると…

【右腕】
島内投手(対右:.222、対左:.034、奪三振率14.24)
菊池保投手(対右:.242、対左:.225、奪三振率10.89)
ケムナ投手(対右:.323、対左:.156、奪三振率12.18)
薮田投手(対右:.220、対左:.262、奪三振率4.70)

【左腕】
塹江投手(対右:.208、対左:.308、奪三振率8.34)
フランスア投手(対右:.236、対左:.167、奪三振率11.41)

確かに、薮田投手やフランスア投手のように右打者に強い右投手、左打者に強い左投手と、セオリー通りの投手もいるのですが、全体的にはむしろ左腕は左打者に、右腕は右打者に打たれている傾向が強いのです。

参考までに奪三振率も合わせて記載してみました。中継ぎ投手はストレートが150キロを超える豪腕タイプも多いために、先発投手に比べると奪三振率が高い傾向がありますが、三振を奪っていくタイプほどに、セオリーに当てはまらない傾向が強いように思います。

ついでに先発投手も見てみると…

【右腕】
大瀬良投手(対右:.158、対左:.328、奪三振率5.21)
野村投手(対右:.225、対左.254:、奪三振率6.05)
森下投手(対右:.218、対左.211:、奪三振率9.22)
遠藤投手(対右:.223、対左.242:、奪三振率8.24)
九里投手(対右:.308、対左:.228、奪三振率7.53)

【左腕】
K・ジョンソン投手(対右:.289、対左:.304、奪三振率6.04)

先発投手は長いイニングを投げる必要があるために、中継ぎ投手に比べると、打たせて取る傾向が強いために、奪三振率は下がります。そして、右投手を見ると、森下投手は左右ともに遜色なく抑えており、九里投手は右打者に打たれていますが、全体的に左打者を苦手にする傾向があり、セオリー通りともいえます。

むしろ、右投手なのに右打者を苦手にしている九里投手、左投手なのに左打者に打たれているK・ジョンソン投手…今シーズン、なかなか勝ち星に結び付かず苦しんでいる2人が、投手のセオリー通りに抑えられていないのは、本来の優位性を活かしきれていないことが要因とも考えられます。

さて、以上のデータを見てみると、全体的にストレートの球威で押し、シュートのような内角をえぐる変化球がなく、スライダーやカーブといった外へ逃げる変化球が主体で、三振を狙って奪うような奪三振率が高い豪腕タイプの投手は「右対右、左対左」のセオリーが当てはまりにくいように思います。

例えば左投手の場合、右打者の内角は良く見える位置にあるため、例えばクロスファイアと呼ばれるストレートで内角を突きやすいのに対して、左打者は内角が打者の背中越しになるため、死球のリスクが頭をよぎり、外角へのストレートやスライダーが中心となり、打者も外角に狙いを定めやすいため、ヒットを打たれやすくなるのではないでしょうか。

つまり、左右問わず、コントロールよりも力勝負に挑む場合、内角を突きにくいと、ストライクゾーンでは外角か高低で勝負する傾向が強まり、配球が限定的になりやすい…そこが、速球派の中継ぎほど「左対左、右対右」のセオリーに当てはまりにくくなるのでしょう。

現代の投手はストレートが150キロを超える投手も増えているため、セオリーに当てはまりやすいのは先発投手や技巧派投手に限定されやすくなるのかもしれません。

そうなると、中継ぎ投手は速球派、技巧派、変則タイプ、左右と、バリエーションを揃えることも、相手の目線を変えるために重要ですが、奪三振率の高い速球派投手であれば、左腕なら右打者、右腕なら左打者と、もちろんその投手のデータを加味した上で、あえてセオリーを外し、三振を狙いにいく起用も必要なのかもしれません。

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