それぞれの2020年、そして来季へ(21)~曽根海成選手編~
◎それぞれの2020年、そして来季へ(21)~曽根海成選手編~
毎年恒例、来季の戦力を1人ずつ、今季の成績とともにチェックしていく連載。いよいよ21回目となる今回は、スーパーサブとしての活躍が目立つ、カープ移籍3年目のシーズンを終えた曽根海成選手に注目してみたいと思います。
2018年のシーズン途中、当時カープに在籍していた美間優槻選手との交換トレードで、福岡ソフトバンクからカープに入団したのが曽根選手でした。二遊間、サード、外野、さらには緊急事態となれば捕手も出来るほどのユーティリティープレイヤーで、特に内野の守備力の高さには定評があり、また俊足でシュアなバッティングも魅力の選手として期待されました。
2019年は自身初、シーズン通して1軍に帯同しました。しかし、今季は開幕1軍メンバーからは外れ、1軍初昇格は8月26日と大きく出遅れました。そんな今季の曽根選手の1軍での打撃成績を振り返ってみましょう。
そして、カープに移籍した2018年からの1軍での成績も合わせて振り返ってみましょう。なお、2018年に関してはカープでの成績です。
カープに移籍してからの3年間を見ると、2018年はシーズン途中での移籍だったため、出場機会が少なかったのは致し方のない面がありますが、その一方で日本シリーズに初出場し、緊迫する場面でバントを成功させるなど、存在感を見せました。続く2019年はシーズン通して1軍に帯同し、自己最多の64試合に出場しました。
そして今季、開幕から出遅れたこともあって、出場試合は昨季に比べると約半減しました。ただ、今季も代走や守備固めが中心の起用で、スタメン出場は4試合にとどまりました。ただ、昨季よりも出場機会が減る中で、昨季と同じ5つの盗塁を決め、守備ではファーストとキャッチャー以外のすべてのポジションを守るなど、そのユーティリティー性と俊足で存在感を示し、貴重な戦力となっています。
ただ、曽根選手にとって、最大の課題は打撃でしょう。
今季、ファームでは16打数6安打、打率.375と、打数は少ないながらもハイアベレージを記録しています。その点から考えると、2軍レベルはすでにクリアしているとは言えますが、1軍の投手の、特に変化球への対応に苦戦している印象です。
本来、曽根選手はストレートに非常に強く、今季もその力を随所で発揮しました。しかし、変化球に対してはもろさがあり、とりわけ左腕からの変化球にはなかなか対応しきれていないのが現状です。
現状でも曽根選手は足のスペシャリストと、ユーティリティーな守備で、戦力として非常に貴重な存在になっています。来季もその能力は、特に試合の終盤でより発揮されるものでしょう。あとはそこに打撃がついてくれば…今年、上本選手が1軍で打撃面でわずかながら信頼を上げただけに、曽根選手も変化球に対応できるところをアピールできれば、起用の幅はより一層広がってくるのではないでしょうか。
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毎年恒例、来季の戦力を1人ずつ、今季の成績とともにチェックしていく連載。いよいよ21回目となる今回は、スーパーサブとしての活躍が目立つ、カープ移籍3年目のシーズンを終えた曽根海成選手に注目してみたいと思います。
2018年のシーズン途中、当時カープに在籍していた美間優槻選手との交換トレードで、福岡ソフトバンクからカープに入団したのが曽根選手でした。二遊間、サード、外野、さらには緊急事態となれば捕手も出来るほどのユーティリティープレイヤーで、特に内野の守備力の高さには定評があり、また俊足でシュアなバッティングも魅力の選手として期待されました。
2019年は自身初、シーズン通して1軍に帯同しました。しかし、今季は開幕1軍メンバーからは外れ、1軍初昇格は8月26日と大きく出遅れました。そんな今季の曽根選手の1軍での打撃成績を振り返ってみましょう。
試合 | 打席 | 打数 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 三振 |
33 | 17 | 16 | 4 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5 |
盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 打率 | 長打率 | 出塁率 |
5 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | .250 | .313 | .294 |
そして、カープに移籍した2018年からの1軍での成績も合わせて振り返ってみましょう。なお、2018年に関してはカープでの成績です。
年 | 軍 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四死球 | 盗塁 | 打率 |
2018 | 1 | 11 | 18 | 5 | 0 | 2 | 9 | 3 | 1 | .278 |
2019 | 1 | 64 | 25 | 5 | 0 | 2 | 10 | 4 | 5 | .200 |
2020 | 1 | 33 | 16 | 4 | 0 | 1 | 5 | 1 | 5 | .250 |
カープに移籍してからの3年間を見ると、2018年はシーズン途中での移籍だったため、出場機会が少なかったのは致し方のない面がありますが、その一方で日本シリーズに初出場し、緊迫する場面でバントを成功させるなど、存在感を見せました。続く2019年はシーズン通して1軍に帯同し、自己最多の64試合に出場しました。
そして今季、開幕から出遅れたこともあって、出場試合は昨季に比べると約半減しました。ただ、今季も代走や守備固めが中心の起用で、スタメン出場は4試合にとどまりました。ただ、昨季よりも出場機会が減る中で、昨季と同じ5つの盗塁を決め、守備ではファーストとキャッチャー以外のすべてのポジションを守るなど、そのユーティリティー性と俊足で存在感を示し、貴重な戦力となっています。
ただ、曽根選手にとって、最大の課題は打撃でしょう。
今季、ファームでは16打数6安打、打率.375と、打数は少ないながらもハイアベレージを記録しています。その点から考えると、2軍レベルはすでにクリアしているとは言えますが、1軍の投手の、特に変化球への対応に苦戦している印象です。
本来、曽根選手はストレートに非常に強く、今季もその力を随所で発揮しました。しかし、変化球に対してはもろさがあり、とりわけ左腕からの変化球にはなかなか対応しきれていないのが現状です。
現状でも曽根選手は足のスペシャリストと、ユーティリティーな守備で、戦力として非常に貴重な存在になっています。来季もその能力は、特に試合の終盤でより発揮されるものでしょう。あとはそこに打撃がついてくれば…今年、上本選手が1軍で打撃面でわずかながら信頼を上げただけに、曽根選手も変化球に対応できるところをアピールできれば、起用の幅はより一層広がってくるのではないでしょうか。
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