新戦力の1年目を占う(6)~育成ドラフト1位・二俣翔一捕手編~
◎新戦力の1年目を占う(6)~育成ドラフト1位・二俣翔一捕手編~
今秋のドラフト会議でカープが指名した7選手。新入団選手発表も終え、新人合同自主トレも始まり、いよいよプロ野球選手としての第一歩を踏み出しました。来年のルーキーたちは、果たしてどんな1年目を過ごすのでしょうか。これまでの経歴とともに、それぞれの1年目を占ってみたいと思います。第6回は育成ドラフト1位・二俣翔一捕手です。
高校球界屈指の捕手として、プロ野球スカウトからの評価も高かった二俣選手。各球団の捕手事情に即していれば、支配下ドラフトで指名されても不思議ではないほどのセンスあふれる捕手ですが、やはり捕手、とりわけ高校生ともなれば、育成に時間がかかるという視点からも、育成ドラフトでの獲得に偏る傾向はあるのかもしれません。
二俣選手は静岡・磐田東高ではまずショートで起用されたため、高校時代に捕手をするようになったのは2年から。そもそもショートも肩の強さが要求されるポジションであるがゆえに、その強肩ぶりは周囲から注目されていたのでしょう。投手としてマウンドに上がれば、そのストレートは146キロを計時するほど。
そんな強肩ぶりは二俣選手自身も最大のアピールポイントとしており、また担当の松本スカウトも、チームの捕手陣でとりわけ強肩とされている中村奨成選手よりも上だと評価するほど。二俣選手は目標の選手として、球界屈指の強肩捕手である福岡ソフトバンク・甲斐拓也選手を挙げるほど、強肩への意識が強い選手です。
ただ、二俣選手の持ち味は強肩だけでなく、打撃では捕手としては珍しく1番打者を任されるほど。昨年の夏の静岡県大会では12打数5安打、打率.417をマーク。50mは6秒2とまずまずの俊足で、長打も打てる打撃センスがあります。「打てる捕手」に育つ期待感も高い選手なのです。
そんな二俣選手の1年目はどうなるか…
二俣選手自身、早く支配下登録されたい…と意欲を燃やしています。また、担当の松本スカウトも「すぐに支配下になれる」と太鼓判を押すほど。ただ、捕手という経験が必要で、育成に時間がかかるポジションであること、さらに過去の球団の支配下登録へのハードルの高さを考えると、支配下登録までには最低3年はかかるでしょう。
二俣選手をどう育成するか…その流れのヒントは去年、同じように捕手で、育成ドラフトでカープに入団した持丸泰輝選手にあると思います。持丸選手はシーズン中に故障もありましたが、1年目から最低限ではあっても、ウエスタンリーグの試合で起用され、フェニックスリーグでも積極起用されました。
ただ、捕手というスタメンでは1人しか起用できない特殊なポジション。しかも、2軍には二俣選手だけでなく、おそらくは4人前後の捕手がいて、経験年数を加味しながら、ある程度平等に起用機会が与えられる…つまり、アピールチャンスはけして多くはありません。
二俣選手も同じように、1年目からウエスタンリーグである程度起用されるのではないかと思っています。ただ、出場機会はどうしても限定的になってくるでしょう。
捕手は経験が必要なポジションです。まずはチームにいる出来るだけ多くの投手の球を受け、プロの球に慣れることから始め、投手とコミュニケーションを取りながら、投手個々の持ち味や特色を肌で感じることでしょう。そして、数少ない実戦機会で実際にバッテリーを組みながら、経験を積み重ねていく…地道にステップアップしていくことが最も近道だと思います。
カープの捕手陣はとりわけ若手の成長が著しく、し烈な競争となっていますが、二俣選手はまずは地道に支配下登録を目指し、ライバルになるであろう同じ育成の持丸選手とも切磋琢磨しながら、成長してほしいと思います。
なんせ、入寮初日から自主的に打撃練習をしていたというほど、練習の虫でもある二俣選手。プロ仕様の強い身体を作っていけば、きっと支配下への道は少しずつ開けてくるはずです。育成選手ではありますが、練習熱心でカープ向き。1年目というより、数年先の将来が楽しみな選手です。
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今秋のドラフト会議でカープが指名した7選手。新入団選手発表も終え、新人合同自主トレも始まり、いよいよプロ野球選手としての第一歩を踏み出しました。来年のルーキーたちは、果たしてどんな1年目を過ごすのでしょうか。これまでの経歴とともに、それぞれの1年目を占ってみたいと思います。第6回は育成ドラフト1位・二俣翔一捕手です。
二俣 翔一(ふたまた・しょういち) | |
誕生日 | 2002年10月21日(18歳) |
血液型 | AB |
出身地 | 静岡県御前崎市 |
経歴 | 静岡・磐田東高 |
ポジション | 捕手 |
左右 | 右投げ右打ち |
身長・体重 | 180cm・76kg |
高校球界屈指の捕手として、プロ野球スカウトからの評価も高かった二俣選手。各球団の捕手事情に即していれば、支配下ドラフトで指名されても不思議ではないほどのセンスあふれる捕手ですが、やはり捕手、とりわけ高校生ともなれば、育成に時間がかかるという視点からも、育成ドラフトでの獲得に偏る傾向はあるのかもしれません。
二俣選手は静岡・磐田東高ではまずショートで起用されたため、高校時代に捕手をするようになったのは2年から。そもそもショートも肩の強さが要求されるポジションであるがゆえに、その強肩ぶりは周囲から注目されていたのでしょう。投手としてマウンドに上がれば、そのストレートは146キロを計時するほど。
そんな強肩ぶりは二俣選手自身も最大のアピールポイントとしており、また担当の松本スカウトも、チームの捕手陣でとりわけ強肩とされている中村奨成選手よりも上だと評価するほど。二俣選手は目標の選手として、球界屈指の強肩捕手である福岡ソフトバンク・甲斐拓也選手を挙げるほど、強肩への意識が強い選手です。
ただ、二俣選手の持ち味は強肩だけでなく、打撃では捕手としては珍しく1番打者を任されるほど。昨年の夏の静岡県大会では12打数5安打、打率.417をマーク。50mは6秒2とまずまずの俊足で、長打も打てる打撃センスがあります。「打てる捕手」に育つ期待感も高い選手なのです。
そんな二俣選手の1年目はどうなるか…
二俣選手自身、早く支配下登録されたい…と意欲を燃やしています。また、担当の松本スカウトも「すぐに支配下になれる」と太鼓判を押すほど。ただ、捕手という経験が必要で、育成に時間がかかるポジションであること、さらに過去の球団の支配下登録へのハードルの高さを考えると、支配下登録までには最低3年はかかるでしょう。
二俣選手をどう育成するか…その流れのヒントは去年、同じように捕手で、育成ドラフトでカープに入団した持丸泰輝選手にあると思います。持丸選手はシーズン中に故障もありましたが、1年目から最低限ではあっても、ウエスタンリーグの試合で起用され、フェニックスリーグでも積極起用されました。
ただ、捕手というスタメンでは1人しか起用できない特殊なポジション。しかも、2軍には二俣選手だけでなく、おそらくは4人前後の捕手がいて、経験年数を加味しながら、ある程度平等に起用機会が与えられる…つまり、アピールチャンスはけして多くはありません。
二俣選手も同じように、1年目からウエスタンリーグである程度起用されるのではないかと思っています。ただ、出場機会はどうしても限定的になってくるでしょう。
捕手は経験が必要なポジションです。まずはチームにいる出来るだけ多くの投手の球を受け、プロの球に慣れることから始め、投手とコミュニケーションを取りながら、投手個々の持ち味や特色を肌で感じることでしょう。そして、数少ない実戦機会で実際にバッテリーを組みながら、経験を積み重ねていく…地道にステップアップしていくことが最も近道だと思います。
カープの捕手陣はとりわけ若手の成長が著しく、し烈な競争となっていますが、二俣選手はまずは地道に支配下登録を目指し、ライバルになるであろう同じ育成の持丸選手とも切磋琢磨しながら、成長してほしいと思います。
なんせ、入寮初日から自主的に打撃練習をしていたというほど、練習の虫でもある二俣選手。プロ仕様の強い身体を作っていけば、きっと支配下への道は少しずつ開けてくるはずです。育成選手ではありますが、練習熱心でカープ向き。1年目というより、数年先の将来が楽しみな選手です。
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