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それぞれの2020年、そして今季へ(37)~島内颯太郎投手編~

◎それぞれの2020年、そして今季へ(37)~島内颯太郎投手編~

毎年オフ恒例、今季の戦力を1人ずつ、昨季の成績とともにチェックしていく連載。37回目となる今回は、昨季、一気に1軍の戦力として台頭し、プロ初勝利も挙げた島内颯太郎投手に注目してみたいと思います。

カープのエースである大瀬良投手は九州共立大の後輩で、大学時代にはストレートが最速152キロをマークしたほど、球威には目を見張るものがありました。さらにフォークやチェンジアップといった変化球を持ち、大学4年間でリーグ戦15勝という素晴らしい成績を残しました。

そんな島内投手は即戦力投手という期待は大きかったものの、入団後は変化球の球種が少ないということもあり、先発ではなく中継ぎ向きではないかという評価でしたが、1年目から1軍で起用されました。まずは島内投手のルーキーイヤーを振り返ってみましょう。

2019年の1・2軍成績
試合被安三振四死自責防御率
201912500028.2193321144.40
2019218013211619562.57

1年目から、中継ぎ中心に25試合に登板した島内投手。イニング数を上回る奪三振数を記録するなど、その球威がプロでも十分に通用することは証明したものの、コントロールの微妙なずれ、勝負しきれない部分があり、28.2イニングを投げて21個の四死球を与えるという結果となりました。

非常に素晴らしい素質は感じるのですが、果たしてどうすればその能力を発揮できるのか…球団は島内投手を強化指定選手として、昨季から設立されたフォームの動作解析を中心に行う2.5軍で、自分自身のピッチングと向き合うことになりました。確固たるものがないまま登板を繰り返すよりも、まず時間をかけて、じっくりとフォームを作り上げる道を選びました。

では、2020年の1・2軍での成績を見てみましょう。

2020年の2軍成績
試合被安打四球死球
6000-6120
奪三振失点自責防御率完投先発完封WHIPQS
6000.000000.500

2020年の1軍成績
試合被安打四球死球
38100437.229281
奪三振失点自責防御率完投先発完封WHIPQS
4823194.540001.510

昨季設立された2.5軍で、ひとまず現段階で最高の成果といえるのが、この島内投手ではないでしょうか。2.5軍をひとまず卒業して、2軍で通算6イニングをゼロに封じるという成果を上げ、7月7日に1軍に登録されると、10月に1度抹消はされたものの、11日後に再昇格を果たし、シーズンの最後まで1軍で駆け抜け、10月31日の中日戦では中継ぎで登板し、見事プロ初勝利も手にしました。

確かに防御率は4.54と、中継ぎ投手としては高めではあります。ただ、38試合のうち、実際に失点を喫したのは8試合のみにとどまっています。つまり、打たれだすと止まらない傾向があり、思わず大量失点につながってしまいがちです。また、失点した8試合のうち、6試合で四球が絡んでいます。37.2イニングで29四死球という数字だけを見れば、昨季の課題を解消しきれたとは言えない面もあります。

また、対戦相手ごとに防御率を見てみると…

対戦相手試合防御率
巨人98.10
ヤクルト86.43
DeNA94.50
中日80.00
阪神40.00

このように、とりわけ巨人を苦手にしている傾向がありますが、対戦カードによって、良い悪いがハッキリしています。極端な苦手を作ってしまっていること、そしてその相手に大量失点してしまうクセをどう改善していくかということがテーマとなるでしょう。

また、相手打者の左右別の被打率を見ると…

【右打者】 .257
【左打者】 .167


このように、左打者は上手く抑えている反面で、右打者に対して打たれている傾向があります。このような傾向は意外と速球派で、ストレートでぐいぐいと押していくタイプの投手に多いように思います。

まさに島内投手のようなタイプで、自身も自慢のストレートが中心のピッチングですが、実はそのストレートを意外と打たれています。一方、フォークやカットボールといった変化球を持っていますが、こういった球を上手く交えることで、うまく抑えられているという傾向もあるのです。

島内投手のストレートは浮き上がるような、素晴らしい球威があります。糸を引くような…という表現がピッタリで、まるでワープしてキャッチャーミットに到達しているかのような錯覚を覚えるほどです。しかし、窮地にこのストレートばかりで押してしまうと、どうしても相手にタイミングを合わせられてしまうことも確かです。

ただ、ストレートで押すという持ち味へけして崩すべきではないでしょう。ならば、そのストレートを外角低めにズバッと決められる可能性をどれだけ高めることが出来るか、それとともに、昨年の経験から、ストレートで押すことに熱くなりすぎず、時に変化球を上手く交えてみることで、目先を変え、ストレートをより効果的に見せることも必要ではないかと思います。

今季、今一度チェンジアップの再習得を目指すそうです。もともと大学時代には持ち球として使っていたようですが、今季はほとんど使っていません。このチェンジアップを武器に出来れば、150キロを超えるストレートはより生きてくるはずです。緩急をいかに使えるか、目先を少しでも変化を与えられるようになれば、四死球の数も減り、相手にバットを振らせるピッチングが出来、防御率も上がってくるのではないでしょうか。

プロ入りして2年間、ここまで順調な成長曲線を描いていると思います。だとすれば、3年目の今季は1軍の戦力になくてはならない存在となれるように、さらなるステップアップを目指してほしいところ。今季は50試合登板で、防御率2点台、イニング数を超える奪三振はもちろんのこと、四死球をイニング数の半分以下に抑える…このあたりを実現してほしいですね。

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