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それぞれの2020年、そして今季へ(39)~塹江敦哉投手編~

◎それぞれの2020年、そして今季へ(39)~塹江敦哉投手編~

毎年オフ恒例、今季の戦力を1人ずつ、昨季の成績とともにチェックしていく連載。この連載企画も、序盤は若手主体で、時々主力を織り交ぜるといった感じでしたが、このあたりからいよいよ主力選手が中心になってきます。39回目となる今回は、昨年、セットアッパーとして一気にブレイクした塹江敦哉投手に注目してみたいと思います。

2014年のドラフト3位でカープに入団した塹江投手は、高校時代から150キロを超えるストレートで、スカウトから注目された左腕でした。しかし、プロ入り後はそんなスピードボールを持ってしても、なかなか結果が出ない年が続いていましたが、昨年、ついに1軍でその素質に花を咲かせるきっかけを作りました

では、昨季の塹江投手の投手成績を振り返ってみましょう。

2020年の1軍成績
試合被安打四球死球
523401949.250311
奪三振失点自責防御率完投先発完封WHIPQS
4126234.170001.630

春季キャンプからアピールを続け、オープン戦でも結果を残し、ついに初の開幕1軍切符を勝ち取りました。そして7月8日の中日戦では1回無失点で待望のプロ初勝利を挙げました。シーズン開幕当初は中継ぎ陣の陣容が定まらない中で、150キロを超えるストレートを投げ込めることもあり、セットアッパーの役割を担いました。一気に重役を担うようになり、昨季、一気にチームの戦力として台頭した投手の1人となりました。

ただ、昨季の成績を見ると、防御率は4点台、イニング数を上回るヒットを打たれ、四球もけして少ないわけではありません。WHIPが1.63ということは、1イニング平均すれば、2人弱のランナーを出すほどに、けして安定感が優れているという投球というわけではありませんでした

では、昨季の塹江投手の月別の投手成績を見てみましょう。

試合被安打奪三振四死球自責点防御率
6・7月15110513.21112363.95
8月10210712991010.75
9月130102131511664.15
10・11月1401041115811108.18

開幕から、本来青写真に描いていた勝利の方程式がことごとく崩れ、適性を考えた結果として、塹江投手がセットアッパーを務めるようになりました。そんな中で、8月は10試合に登板して、失点はわずかに1という素晴らしい結果を残しましたが、12イニングで10個の四死球…やはり相手が主力選手となると、どこか逃げ腰の投球が目立ちましたが、打線を断ち切るポイントを押さえたピッチングで、致命的な失点を防いだという印象はあります。

ただ、年間を通して、1軍で投げ抜いた経験がないこともあり、見えない疲れというものがあったのでしょう。150キロを超えるストレートは投げ続けたものの、どこかコントロールがばらついたり、スピードガンの数値ほどの速さを感じなかったり…そんなシーンが目立ちました。それが夏場を超えて、徐々に成績を落としていった、その数字にも表れているように思います。

そして、相手打者の左右別の被打率も見てみましょう。

打数安打本塁打三振四死球被打率
1103472928.309
761601214.211

左腕の塹江投手は、野球のセオリー通り、左打者をある程度抑えてはいますが、その一方で右打者には一発も含めて、被打率が3割を超えるほどに打たれています。左打者に対しては内角、外角へのスライダーなどを効果的に広く配球している反面、右打者には内角低めが多く、外のボールゾーンへ交わしてみたりとどこか攻めにくさを感じているような投球で、カウントを悪くして、ストレートを狙い打たれたり、四球を与えたりというケースが目立ちました

ピッチングの大半はストレート。昨季、最速は153キロを計時しました。左腕から150キロを超えるストレートには大きな魅力があるのですが、ここ一番でそればかりとなると、どうしてもタイミングを合わされてしまいます。実際にストレートを打たれる傾向は高いようで、四球を減らし、防御率を2点台にもっていくためには、スライダー、シュート、フォークといった持ち球を有効に使うこととともに、緩急を使うこともテーマになるのではないでしょうか。

そこで、塹江投手はチェンジアップの習得を目指しているようです。なんせ、左腕から150キロを超えるストレートを投げ込める稀有な能力があるのです。左腕の速球は、右腕よりも体感的に5キロほど速く見えるとも言われていますが、その豪快な速球を活かすためには、そればかりで押し込むのではなく、緩い球を使って、ストレートをより速く見せる工夫も必要でしょう。

昨季は初めて1シーズンを1軍で投げ抜いた塹江投手。それゆえに、今季が非常に重要となってきます。2年続けて、戦力となれるか…今までの経験のない部分での疲れもあるでしょう。その中で、どうケアしながら、今シーズン、昨季以上の成績を残していけるか…今季は防御率2点台、四死球を昨季の半分に減らすくらいに、安定感を高めてほしいと思います。



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