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それぞれの2020年、そして今季へ(41)~遠藤淳志投手編~

◎それぞれの2020年、そして今季へ(41)~遠藤淳志投手編~

毎年オフ恒例、今季の戦力を1人ずつ、昨季の成績とともにチェックしていく連載。41回目となる今回は、昨年、先発に転向し、シーズン通して先発ローテーションを投げ抜いた遠藤淳志投手に注目してみたいと思います。

昨季が3年目だった遠藤投手。1年目は2軍でじっくりと育て、2年目はプロ初の1軍昇格を果たすと、中継ぎとして34試合に登板し、一気に戦力として台頭すると、3年目は佐々岡監督の期待もあって先発に挑戦したシーズンでした。着々と1軍の戦力として成長している遠藤投手の昨年の投手成績を振り返ってみましょう。

2020年の1軍成績
試合被安打四球死球
19560010790524
奪三振失点自責防御率完投先発完封WHIPQS
9753463.872001.367

先発に転向して1年目となった昨季は、佐々岡監督の期待も大きく、どんな結果となろうとも、先発ローテーションの一角としての起用が続きました。ある意味で、「与えられたローテーションの座」ではありましたが、それでもシーズン通して投げ抜き、5勝をマークしました。

ところで、遠藤投手の持ち球といえば、伸びのあるストレートに加えて、変化球はチェンジアップ、スライダー、カーブ。これは中継ぎとして台頭した2019年と、先発に転向した昨季とでは特に大きな変化はありません。中継ぎ時代での投球をそのまま先発でという感じでした。

それもあって、当初は先発として長いイニングを投げることは難しいのでは…という印象もありました。おおむね緩急をつけながら、外角への投球が主体…それでは打者1巡目は良くても、2巡目以降のピッチングの組み立てに苦労するのではないか、そう感じていました。

プロ2試合目の先発マウンドとなった7月5日の阪神戦で5回8失点という大炎上となってしまい、ベンチでは悔し涙を流す姿がありました。おそらくはそこで先発の厳しさ、難しさを知ったことでしょう。

ただ、ここで腐ることなく、何とか先発でやっていこうと踏ん張る遠藤投手の姿がありました。それによって、徐々に先発投手としてのピッチングが板についてくるようになりました。昨季のストレートの最速は149キロでしたが、平均すれば140キロ台前半といったところ。けして速くはないのですが、ストレートの球威とコントロール、チェンジアップやカーブといった変化球で緩急をつけるピッチングで、徐々に先発として長いイニングをこなせるようになってきました

では、昨季の遠藤投手の月別の投手成績を見てみましょう。

試合被安打奪三振四死球自責点防御率
6・7月5110023262214145.48
8月511003421311282.12
9月4020017.2171217147.13
10・11月5320032.132.13213102.78

長いシーズンで、先発ローテーションを守ろうとすると、当然ながら調子の波は多かれ少なかれあるもの。開幕直後は先発投手としてのリズムをつかむのに苦労を重ね、8月ごろに、先発でのピッチングを徐々につかみ始めるも、9月には徐々に疲れも出てくる…しかも、遠藤投手の場合、投げても投げても、なかなか勝ち星が伴ってこないというもどかしさや焦りもあったのではないでしょうか。

それでも、10月以降はしっかりと立て直し、試合を作るピッチングが格段に増えてきました。大瀬良投手や野村投手という主力の先発が抜け、森下投手や中村祐投手ら若手の台頭に押される中で、先発としての自覚と責任にも目覚めたのかもしれません。それもあって、9月までの14試合で2勝にとどまっていたものの、最後の1か月半、5試合で3勝をマークしたのです。これは先発として大きな成長でもありました。

では、ここで遠藤投手のイニングごとの失点を見てみましょう。

123456789
失点121116282002

遠藤投手の大きな課題は立ち上がり。先発投手は誰しも立ち上がりが課題であることが多く、立ち上がりから良い投球をすることは、先発投手にとって永遠のテーマかもしれませんが、遠藤投手に関してはとりわけ序盤の失点が目立ちました

初回に不用意な四球から一発を浴びて失点を重ねる…昨季のように打線が決定力不足となると、プレイボール直後にいきなり失点となれば、野手も戦意減退しかねません。シーズン中盤まで遠藤投手がなかなか勝利につながる投球が出来なかったのは、立ち上がりにあまりにあっさり失点を喫してしまう、それをたびたび繰り返してしまうところにあったのでしょう。

ただ、その課題はシーズン後半には改善してきました。立ち上がりをしっかり粘り強く乗り切っていくことで、打線の援護を待てる状況を作り出し、それが10月以降に3勝を挙げ、勝ち星を伸ばせたことにもつながったのだと思います。

そして、相手打者の左右別の被打率も見てみましょう。

打数安打本塁打三振四死球被打率
1874194421.219
2494945335.233

右投手の遠藤投手ですが、比較的左右関係なく、安定して抑えています。立ち上がりを乗り切れば、ある程度抑えることが出来ているのも、相手打者の左右にあまりに影響されないということがあるのかもしれませんね。

佐々岡監督はオフも休ませず、フェニックスリーグに参加させましたが、そこで遠藤投手は格の違いを見せるピッチングを見せました。どこかシーズン終盤に何か手応えをつかんだ、先発投手として勝ち方が少し分かってきたかのような素晴らしい内容でした。

そもそも遠藤投手の得点圏被打率は.191と、ピンチの場面を凌げる粘り強さがあります。今季も立ち上がりにあっさり失点を許さないようにし、序盤の一発に細心の注意を払っていき、決定打を許さない粘りのピッチングを続けていけば、今季は2ケタ勝利も視野に入ってくるはずです。先発としてさらなる成長が期待されます。


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