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それぞれの2020年、そして今季へ(46)~ヘロニモ・フランスア投手編~

◎それぞれの2020年、そして今季へ(46)~ヘロニモ・フランスア投手編~

毎年オフ恒例、今季の戦力を1人ずつ、昨季の成績とともにチェックしていく連載。いよいよ30回目となる今回は、現時点ではカープの守護神であるヘロニモ・フランスア投手に注目してみたいと思います。

では、まずは早速、昨季のフランスア投手の1軍での成績を見てみましょう。

試合被安打四球死球
53231975539171
奪三振失点自責防御率完投先発完封WHIPQS
6218152.450001.020

昨季、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、プロ野球の開幕日が定まらないこともあったのでしょうが、なかなかエンジンがかからなかったフランスア投手。本来であれば、守護神の最有力候補だったはずですが、本来のストレートが精細を欠き、守護神の座をスコット投手に譲った状態で開幕しました。

試合を重ねるごとに、そして日本の夏が真っ盛りに近づくとともに、徐々に本来のストレートを取り戻し、開幕から1か月ちょっと経過した7月29日、ようやく初セーブをマークすると、守護神として19セーブを挙げました。

ここで、フランスア投手が支配下登録された2018年からの成績も合わせて見てみましょう。

試合被安三振四死自責防御率
20184734165388136121.66
201967861271.2559439222.76
202053231955396218152.45

フランスア投手といえば、2018年に育成選手から支配下選手となり、150キロを軽く超える剛速球を武器に、チームにすい星のように現れました。もはや「困ったときはフランスア、逆転されるんじゃないかと怖くなったフランスア」という表現がピッタリなほどに、連日連投を繰り広げ、チームのリーグ3連覇を語る上では欠かせない選手となりました。

その時のイメージが強すぎて、2019年、そして昨年のピッチングにはやや物足りなさを感じるほどですが、昨季のWHIPと呼ばれる、1イニング当たりに出した走者の平均数は1.02と、非常に優れた数値となっています。

では、月別の防御率の推移を見てみると…

【月間防御率の推移】
防御率
6・7月3.95
8月2.25
9月0.00
10・11月3.06

フランスア投手といえば、昨季もそうですが、シーズン前半、エンジンがかかるまでが遅い、いわゆるスロースターター。日本が夏真っ盛りになってくると、調子をグググッとあげてくるタイプといえそうです。実際、昨季の月別の防御率を見ても、開幕から調子が上がらなかったものの、8月、9月は安定感を取り戻し、寒さが出てきた10月以降はまた防御率は下降しています。

フランスア投手の調子のバロメータの1つがストレートの球威ですが、開幕直後は150キロ前後で、それに届かない球も目立ちましたが、試合を重ね、日本が夏になるにつれて、150キロ中盤まで上げてきました。やがて、自己最速の159キロをマークしたものの、シーズン最終盤になると、また球速を落としています。

ただ、フランスア投手の場合、デビューした2018年はとにかくがむしゃらに剛速球をミット目がけて投げこんでいたというイメージでしたが、経験を重ねるにつれて、やや変化も見られます。1試合平均の奪三振数を示す奪三振率の推移を見てみると…

【奪三振率の推移】
2018年 11.22
2019年 11.80
2020年 10.15


2019年は11.80とピークとなりましたが、昨季は10.15となっています。この数値も十分に高く、守護神としての素養を十分に感じさせるものではあります。

そもそもフランスア投手の投球の半数以上がストレートが占めています。そこにチェンジアップ、スライダー、ツーシームといった変化球を織り交ぜますが、2018年に比較して、チェンジアップの割合が高まりました。ストレートで押しまくるだけでなく、経験の中で緩急を使った一歩引くピッチングもつかんだともいえます。

フランスア投手の調子のバロメータとして、私が個人的に感じるのは対左打者をどれだけ抑えられているかということです。過去3年間の対左打者の被打率を見てみると…

【対左打者被打率】
2018年 .105
2019年 .232
2020年 .174


このように、デビューした2018年は、左打者に対してほぼ完ぺきに抑え込みました。しかし、2019年は左打者に打たれるようになりました。自慢のストレートをはじき返される場面も多々ありました。そして昨季は再び被打率は1割台に改善しています。左打者に対して、ストレート一本で抑え込むだけでなく、外角へ変化球を投げ込むことで目先を変えることも出来てきたのだと思います。

ただ、フランスア投手の場合、初球を打たれる率が実に.478と非常に高くなっています。簡単にストレートでカウントを取ろうとするあまり、すっと入ったところを打たれているという感じです。どこか顕著な傾向があるのかもしれません。フランスア投手にとって、初球、いかにストライクを奪うか…守護神だけに、緩い変化球から入る怖さもあるのでしょうが、初球に対する攻め方も今季は変えていく必要があるように思います。

ところで、今季も守護神の最有力候補なのは間違いないのですが、来日前に新型コロナウイルスに感染したことが報じられ、それに伴って来日も遅れました。キャンプへの合流も遅れるでしょう。すべてが後ろ倒しとなる中で、スロースターターのフランスア投手が開幕に合わせられるかは非常に微妙な状況です。ただ、今年も最後の1イニングを任せる勝利のキーマンだけに、何とか守護神の座にしっかりと腰を据えて、セーブを積み重ねてほしいものです。

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