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それぞれの2020年、そして来季へ(52)~堂林翔太選手編~

◎それぞれの2020年、そして来季へ(52)~堂林翔太選手編~

毎年恒例、今季の戦力を1人ずつ、昨季の成績とともにチェックしていく連載。52回目となる今回は昨季、長い低迷のときを経て、ついに打撃で目覚めた堂林翔太選手に注目してみたいと思います。

プロ入り3年目の2012年、堂林選手は当時の野村謙二郎監督の大きな期待もあって、「与えられたレギュラー」の中で、シーズンフル出場を果たしました。14本塁打を放ち、右の長距離砲としての素質は示したものの、150に及ぶ三振、サードでの29個の失策と、課題は山積。辛抱の起用は、チームにも負担を強いた形になりました。

翌年には早くも背番号が「7」に変更されましたが、そこからの堂林選手は、周囲の高まる期待、「これだけ我慢して起用したんだから…」という思いになかなか応えることが出来ず、毎年のように打撃フォームを見直し、新たな挑戦をするものの、安定した成果を残すことが出来ないまま、年数ばかりが過ぎ、2019年には出場試合数が29にまで激減しました。

そして昨季…堂林選手はオフに鈴木誠選手と自主トレを同行し、後輩にも徹底的にアドバイスを求め、とにかく必死になって、自分の打撃の形を模索しました。その結果がオープン戦や練習試合の中で、ようやく一つの形になり、成果が出るようになり、一定の手ごたえをつかみました。

では、昨季の堂林選手の打撃成績を振り返ってみましょう。

2020年1軍成績
試合打席打数安打二塁打三塁打本塁打打点三振
111451401112210145891
盗塁盗塁刺犠打犠飛四球死球打率長打率出塁率
17432414.279.436.350

開幕戦では「7番・ファースト」でスタメン出場し、4打数ノーヒットに終わりましたが、翌日の試合では左右に打ち分け、さらに内野安打もあったりで、4安打のまとめ打ち。そこから波に乗った堂林選手は開幕から1か月の間、打率は驚異の4割台をキープし、一時は打率でもトップに立ちました。

では、堂林選手の昨季の月別の打撃成績を振り返ってみましょう。

【2020年月別成績】
打数安打HR打点三振四死盗塁打率
6・7月1234472229105.358
8月862251119144.256
9月85171620113.200
10・11月1072911923105.271

開幕から1か月の間は、まさに「覚醒」と呼ぶにふさわしい活躍ぶりでした。新型コロナウイルス感染拡大に伴う無観客試合が続く中でしたが、堂林選手の活躍に、ついに待ちわびていた時が来たと、ファンは大いに沸きました。

ただ、8月に入る頃から徐々に勢いに陰りが出てきました。3割台をキープしていた打率は8月18日についに2割台に。そこから粘って再び3割台に乗せるものの、8月29日の阪神戦で足を痛めるアクシデント…その日の夜は眠れないほどの痛みに襲われたようで、その後、打率は下がりました。9月の月間打率2割から、その当時の苦しさが伝わってきます。

しかし、10・11月になると打撃の調子も徐々に取り戻し、シーズン最後までしっかりと走り抜けました。そして、堂林選手が長い迷いのトンネルから抜け出し、今回は3年目のシーズンとは異なり、自分の力で一気にレギュラーを手繰り寄せました。8年ぶりに規定打席に到達し、シーズン14本塁打は、2012年シーズンと自己タイ記録、58打点、17盗塁、打率.279はキャリア・ハイの成績を残しました

昨季、相手投手の左右別の打率を見てみると…

【相手投手の左右別打率】
対左投手 97打数25安打 打率.258
対右投手 304打数87安打 打率.286


左投手よりも右投手の方が打率が上回っています。こういった成績になるのは、右投手の外角を逆らわずにライト方向へ運ぶ打撃が出来ているということでしょう。昨季、堂林選手が放った14本塁打のうち、4本塁打が逆方向へのもので、全体的に見ても、本塁打は広角に放っています。また右方向への打球も3割程度と広角に打ち合分けている傾向があります。

左投手の内角に差し込まれる傾向がある反面、右投手には真ん中よりの球を逃さず捉え、外角球を逆方向にはじき返す…そもそも堂林選手は逆方向へも伸びる打球が持ち味でした。本来の打撃を取り戻してきたといえるでしょう

一方でサードの守備には不安を抱えています。とりわけ送球に関しては苦手意識があるようで、ファーストへワンバウンド送球する場面も目立ちました。ただ、ファーストを守る松山選手が、堂林選手の送球をこぼす場面もあり、これが堂林選手のエラー数を余計に増やしてしまった面もありました。今季、ファーストが大柄なクロン選手になれば、的が大きくなる分、送球がしやすくなる可能性はあります

堂林選手はカープ屈指の人気選手です。球場の雰囲気を一気に変えることが出来る…カープにとって貴重な存在です。そんな堂林選手は、昨季つかんだ打撃フォームをさらに追求し、改善していくようです。2年連続で結果を残してこそ、真のレギュラーに近づいていく…今季はその壁をぜひ打ち破り、年間通して打率も長打力も、安定した成績を残せるように、さらなる進化を期待したいと思います。

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