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それぞれの2020年、そして来季へ(54)~鈴木誠也選手編~

◎それぞれの2020年、そして来季へ(54)~鈴木誠也選手編~

毎年恒例、今季の戦力を1人ずつ、昨季の成績とともにチェックしていく連載。いよいよこの連載も残り3選手。現在のカープのトップ3ということで、54回目となる今回はカープの主砲であり、今季からカープの野手のキャプテンに指名された鈴木誠也選手に注目してみたいと思います。

では、昨季の鈴木誠選手の打撃成績を振り返ってみましょう。

2020年1軍成績
試合打席打数安打二塁打三塁打本塁打打点三振
118514430129262257573
盗塁盗塁刺犠打犠飛四球死球打率長打率出塁率
6403729.300.544.409

さらに、鈴木誠選手の昨季の月別の打撃成績を振り返ってみましょう。

【2020年月別成績】
打数安打HR打点三振四死盗塁打率
6・7月1294492720232.341
8月1062351315190.267
9月102275121662.265
10・11月1133562322332.310

昨季ほど、鈴木誠選手にとって難しいシーズンはなかったのではないでしょうか

鈴木誠選手のこれまでのプロ野球人生を振り返ると、2016年に「神ってる」活躍で、一気にチームの顔とも呼べる存在となり、また、チームの25年ぶりの優勝にも大きく貢献しました。2017年からはチームの4番として活躍し、2018年までのリーグ3連覇の中心選手でもありました。

ファンの大声援の後押しを受け、それをパワーに変えてきた鈴木誠選手。だからこそ、昨季は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、無観客で開幕したこと…真っ赤に染まったマツダスタジアム、ファンの大声援もない状況に戸惑い、寂しさも感じ、そしてモチベーションをどう上げていけば良いのか、まるで分からなくなり、チームも低迷する中で、時として、どこかやる気がなさそうな雰囲気を出す場面もありました

実際、開幕直後は、どこへ投げ込まれてもはじき返せるくらいの好調ぶりでした。打率も3割を大幅に超えていました。しかし、チームが低迷、打線もつながりを欠く中で、主砲である鈴木誠選手にマークが集中。まともに勝負してもらえない打席も目につき、打率もどんどん下降線をたどり、9月12日の阪神戦でついに打率が3割を切りました。打率が3割切るとニュースになる…鈴木誠選手のすごさを改めて感じるものでした。

打率.295で迎えた11月10日の東京ヤクルト戦で、1番・ライトで先発出場し、まるで狙いすましていたかのように、3回までの3打席で3安打を放ち、打率をちょうど3割に乗せ、シーズンを終えました。プロ野球史上で王貞治さん、落合博満さん、小笠原道大さんの3人しか達成していない5年連続3割25本塁打を達成したのです。

ところで、昨季の鈴木誠選手の打球方向を見てみましょう。カッコ内は2019年の成績です。

【昨季の打球方向(カッコ内は2019年)】
レフト方向:49%(39%)
センター方向:23%(29%)
ライト方向:28%(32%)


鈴木誠選手といえば、緒方前監督時代は試合の場面ごとに巧みなバットコントロールで、逆方向へも強い当たりを打つ場面が目立ちました。つまり、力強さだけでなく、広角に打ち分ける器用さも併せ持った、カープ屈指のバットマンという印象でした。それは、打球方向にも表れており、3分の1は逆方向へ打球を運んでいることからも分かります。

しかし、昨年の鈴木誠選手は、打線の中で長距離砲が自身しかいないことも多く、チームからは長打力を求められていたのかどうかはわかりませんが、引っ張りの打撃が目立ちました。レフト方向への打球が半数近くにまで増加したのは、それを示すものといえます。

その結果、四球の割合は減り、三振の割合が増え、打撃に粗さが見られました。チームの方針かは分かりませんが、昨季は本来のち密なカープ野球が影を潜め、全体的にパワーがあるわけでもないのに、大味な攻撃が目立ったことで、鈴木誠選手の良さを最大限に活かすことが出来なかったともいえます。

カープ打線が得点力を高める1つのカギ…それは鈴木誠選手の打撃をしっかり生かせるかということでしょう。それは長打力だけでなく、逆方向にも打ち分けることが出来る器用さ、俊足など、総合的な特徴を試合で発揮させることでもあります

そのためには、1つには上位打線でしっかりとチャンスを作り、鈴木誠選手が打席に立つことで生まれる相手へのプレッシャー、守備体形による隙をしっかり突けるかどうか、さらに鈴木誠選手にマークが集中しないよう、そして長打力を1人に背負わせないために、ある程度分散させることが出来るかということでしょう。そのためには、クロン選手が日本でパワーを発揮できるか、また林選手のようないかにパワーがある打者を育成し、1軍の戦力に出来るか…このあたりも重要になると思います。

もはや、鈴木誠選手には弱点らしいものはありません。強いて言えば、昨年のような真っ赤に染まらない、静まり返ったスタジアムかもしれません。今季、その点については観戦スタイルがどう変化するかは分かりませんが、昨年の経験を活かしてほしいところ。

そして、鈴木誠選手の打力を最大限に活かせるような打線、多彩な攻撃バリエーションを構築してほしいと思います。今年は2018年までのように、はじけるような、喜びを爆発させる笑顔、「最高でーす」をヒーローインタビューで連呼できるような、本来の鈴木誠選手に戻ってほしいと願うばかりです。


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