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それぞれの2020年、そして今季へ(55)~大瀬良大地投手編~

◎それぞれの2020年、そして今季へ(55)~大瀬良大地投手編~

毎年オフ恒例、今季の戦力を1人ずつ、昨季の成績とともにチェックしていく連載。残すところ、あと2回となったこの連載。前回は野手のキャプテン・鈴木誠也選手を取り上げたので、今回は投手のキャプテンに就任した大瀬良大地投手に注目してみたいと思います。

早速ですが、まずは大瀬良投手の2020年の投手成績を見てみましょう。

試合被安打四球死球
11540063.170141
奪三振失点自責防御率完投先発完封WHIPQS
3833314.4121101.335

前年に続き、2年連続での開幕投手を務めた大瀬良投手。この日の横浜DeNA戦、投げては9回1失点で完投し、打ってもタイムリーに、プロ初となるライトへの2ランと、まさに大瀬良劇場と呼ぶにふさわしい試合でした。翌週の中日戦でも、9回1失点と2試合連続完投勝利を挙げ、文句なしのスタートを切りました。

しかしその後、どことなく投球が、そしてその雰囲気に違和感を感じるようになります。7月24日の横浜DeNA戦で先発するも、2回2失点で降板。翌日には、コンディション不良で1軍登録を抹消されました。どこか右の肩か肘に故障を抱えているのではないか…そんな印象を受けました。

8月8日の阪神戦で1軍復帰し、7回1失点の好投で4勝目をマーク。復調の兆しを見せたものの、8月29日の阪神戦で3回5失点で降板すると、翌週の登板でも4回途中8失点の大炎上。もはやストレートは走らず、変化球で交わす投球に、エースらしいピッチングはまるで感じられず、何かまずい状況だろうというのは、見ていて感じました。

その8日後、球団はいつもの「コンディション不良」ではなく、群馬県館林市内の病院で右肘関節鏡視下遊離体摘出、骨棘切除、滑膜切除を受けた…と発表しました。やはり右ひじに大きなアクシデントがあり、早々に昨季のシーズンを終え、リハビリを行うこととなりました。

リハビリの間、大瀬良投手は徹底的に下半身を強化し、さらには筋力トレーニングも行ったようです。そのためか、大瀬良投手の表情を見ていると、故障前よりも現在の方が、どこか顔がスリムになったようにも見えます。スクワットでは自己最高を叩き出し、大瀬良投手自身、今までで最高の体を手に入れることが出来たようです。

自主トレ期間中にはブルペンで捕手を座らせての投げこみも行うことが出来るようになったようで、下半身を使った投球ではかつてよりも速い球の回転で投げられるようになったと手ごたえをつかんでいます。それだけ、下半身が使えて、粘りのある、そして球持ちの良いピッチングが出来ているということなのでしょう。

さて、ここで大瀬良投手の直近5年間の相手打者の左右別被打率を見てみましょう。

左打者右打者
2016.171.200
2017.292.222
2018.221.208
2019.285.245
2020.345.196

大瀬良投手にとってキャリア・ハイと呼べるシーズンは、カープが球団史上初のリーグ3連覇を達成した2018年シーズンで、15勝をマークし、最多勝と最高勝率のタイトルを獲得しました。この年の大瀬良投手は相手打者の左右関係なく、2割台前半の被打率に抑えていました。

しかし、昨季に関しては、右ひじの故障もあり、シーズン途中で離脱したこともありますが、左打者の被打率が.345と、非常によく打たれています。ただこの傾向は昨季だけでなく、2019年も被打率.285と、左打者に関しては2018年をピークに、被打率が悪化しているのです

大瀬良投手といえば、150キロ前後のストレートに、カットボール、シュート、スライダー、カーブを織り交ぜるのがスタイルです。とりわけ、2018年に左打者への被打率が劇的に改善した要因として、左打者の内角を突くカットボールがありました。課題だった左打者の対策が見事に成果を示したのが2018年シーズンだったといえます。

ただ、相手も研究してくるわけで、そればかりに頼りすぎていると、左打者はカットボールへの意識を強く高めるようになります。大瀬良投手の場合、シーズン中盤、特に夏場に疲れが顕著に出てくる傾向があり、ストレートの球威が下がり、変化球に頼りがちになれば、どうしても左打者にはカットボールを狙われてしまう…そう考えると、左打者を抑えられるかは、大瀬良投手の調子のバロメータともいえるかもしれません。

昨年の手術の影響で、今季の春季キャンプは2軍スタートとなりました。ただ、ストレートも強度が増し、変化球を織り交ぜた投球練習もできるようになり、復活へ向けての調整は非常に順調のようです。もちろん、実現すれば3年連続とある開幕投手も狙っています。

大瀬良投手のカギは左打者をいかに抑えるか…ここでしょう。左打者にはカットボールを…というのは、大瀬良投手の常とう手段として、他球団も熟知しているはずです。その中で、相手に対して目先を変える配球をすることも必要でしょうが、それ以上に、「分かっていても打てない」と思わせるようなピッチングを取り戻すことも重要でしょう。

豪快なストレートともに、カットボールを上手く織り交ぜれば、ある程度左打者を抑えることが出来ているという手ごたえも、実績もあります。あとは、その力を取り戻し、昨季の悔しさを今年、しっかりと晴らせるよう、そしてエースとして勝てる投球を見せ、再び2ケタ勝利、タイトル奪取へ向けて、完全復活を期待しています


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