<KUNIの雑感699>カープの新速球王!
<KUNIの雑感699>カープの新速球王!
5月2日、甲子園球場で行われた阪神との試合で6回からマウンドに上がったコルニエル投手が、阪神・マルテ選手との対戦で、低めにワンバウンドするストレートとなったものの、その球速はなんと161キロを計時しました。カープの歴代の投手の中で、史上初の160キロ台、そして史上最速の投手となりました。
一昔前までは、160キロの速球を投げる投手というのは、まるで漫画の世界のような感じでした。150キロを投げ込んでも、一躍注目されるくらいでしたから。しかし今では、ドラフトの指名候補に名を連ねる投手でも、150キロ台のストレートというのは珍しくなく、千葉ロッテに入団した佐々木朗希投手の場合は、高校生なのに160キロを投げ込むのですから、時代は変わったものです。
ところで、カープの歴代の投手で、最高球速の歴史を振り返ってみると…
まず、今回のコルニエル投手の161キロによって、新しい記録に塗り替えられましたが、それまでの記録は2019年に159キロを計時したフランスア投手。2018年、デビュー当時の剛速球が印象的で、鮮烈なデビューでしたが、実際にフランスア投手の最高球速は、その翌年のことでした。この球速は、カープの左腕投手の中では最速の数字です。
ではカープの日本人投手で最高球速はというと、2004年にあの黒田博樹さんがたたき出した157キロ。選手としての晩年は、150キロをたたき出したこともありましたが、おおむね140キロ台中盤。年齢を重ねるにつれて、投球術がさえた黒田投手でしたが、カープに入団した当初は粗削りだけれども、豪快な速球を投げる投手でした。
では、カープの日本人左腕投手の最高球速はというと、2019年に中村恭平投手がたたき出した156キロ。入団当初は粗削りな、素材型の投手でしたが、いつしか速球は影を潜めました。しかし、フォームを見直したことで、30代に入ってから、一気に球速を伸ばし、本来の球威を取り戻すどころか、若い頃の自分を超えたのですから。ただ、今季はどうも2軍でも結果を残せない状況なのは残念です。
最高球速ということになれば、どうしても外国人投手の名前が目立ちます。カープの守護神を務めたミコライオ投手、変則フォームから暴れるストレートを持っていたヘルウェグ投手はともに最高球速は157キロを計時しました。中継ぎで活躍したデイビー投手、シュルツ投手は156キロマークしています。
そんな中で、最高勝率のタイトルを獲得した2017年、薮田投手は156キロをマーク。今ではリーグ3連覇の疲労蓄積の影響からか、長期にわたって1軍の戦列からは離れているかつての守護神・中崎投手は守護神として開花した2015年に155キロをマークしました。今では2軍で伸び悩むかつてのドラ1・岡田投手も155キロを叩き出しています。
このように振り返ってみると、薮田投手にしても中村恭投手にしても、岡田投手にしても豪快なストレートで、一時的に1軍で大活躍を見せるのですが、どうも長続きしませんね…。そのストレートの威力のあるうちは良いのでしょうが、疲れやフォームを微妙に崩したりとか、いろんな要因で、球威を落としてしまうと、1軍ではなかなか通用しなくなってしまう…
結局のところ、もちろん常時剛速球が投げられる投手ならば問題はないのですが、物理的にボールに速さを与えることが出来るだけでは、長くプロでは通用せず、感覚的に、そして相対的に、変化球を上手く使ってストレートを速く見せることが出来る投手が、1軍で長く活躍できるということなのでしょう。薮田投手、岡田投手、そして中村恭投手…1軍で輝きを取り戻すためには、球威をある程度取り戻し、技を磨くことも必要なのかもしれませんね。
話は戻って、コルニエル投手…今度はマツダスタジアムで160キロ台のストレート、見せてほしいですね。たしか、まだマツダスタジアムで160キロ台を計時した投手っていないんじゃないでしょうか。ならば、その第1号になれるかも注目です。
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5月2日、甲子園球場で行われた阪神との試合で6回からマウンドに上がったコルニエル投手が、阪神・マルテ選手との対戦で、低めにワンバウンドするストレートとなったものの、その球速はなんと161キロを計時しました。カープの歴代の投手の中で、史上初の160キロ台、そして史上最速の投手となりました。
一昔前までは、160キロの速球を投げる投手というのは、まるで漫画の世界のような感じでした。150キロを投げ込んでも、一躍注目されるくらいでしたから。しかし今では、ドラフトの指名候補に名を連ねる投手でも、150キロ台のストレートというのは珍しくなく、千葉ロッテに入団した佐々木朗希投手の場合は、高校生なのに160キロを投げ込むのですから、時代は変わったものです。
ところで、カープの歴代の投手で、最高球速の歴史を振り返ってみると…
まず、今回のコルニエル投手の161キロによって、新しい記録に塗り替えられましたが、それまでの記録は2019年に159キロを計時したフランスア投手。2018年、デビュー当時の剛速球が印象的で、鮮烈なデビューでしたが、実際にフランスア投手の最高球速は、その翌年のことでした。この球速は、カープの左腕投手の中では最速の数字です。
ではカープの日本人投手で最高球速はというと、2004年にあの黒田博樹さんがたたき出した157キロ。選手としての晩年は、150キロをたたき出したこともありましたが、おおむね140キロ台中盤。年齢を重ねるにつれて、投球術がさえた黒田投手でしたが、カープに入団した当初は粗削りだけれども、豪快な速球を投げる投手でした。
では、カープの日本人左腕投手の最高球速はというと、2019年に中村恭平投手がたたき出した156キロ。入団当初は粗削りな、素材型の投手でしたが、いつしか速球は影を潜めました。しかし、フォームを見直したことで、30代に入ってから、一気に球速を伸ばし、本来の球威を取り戻すどころか、若い頃の自分を超えたのですから。ただ、今季はどうも2軍でも結果を残せない状況なのは残念です。
最高球速ということになれば、どうしても外国人投手の名前が目立ちます。カープの守護神を務めたミコライオ投手、変則フォームから暴れるストレートを持っていたヘルウェグ投手はともに最高球速は157キロを計時しました。中継ぎで活躍したデイビー投手、シュルツ投手は156キロマークしています。
そんな中で、最高勝率のタイトルを獲得した2017年、薮田投手は156キロをマーク。今ではリーグ3連覇の疲労蓄積の影響からか、長期にわたって1軍の戦列からは離れているかつての守護神・中崎投手は守護神として開花した2015年に155キロをマークしました。今では2軍で伸び悩むかつてのドラ1・岡田投手も155キロを叩き出しています。
このように振り返ってみると、薮田投手にしても中村恭投手にしても、岡田投手にしても豪快なストレートで、一時的に1軍で大活躍を見せるのですが、どうも長続きしませんね…。そのストレートの威力のあるうちは良いのでしょうが、疲れやフォームを微妙に崩したりとか、いろんな要因で、球威を落としてしまうと、1軍ではなかなか通用しなくなってしまう…
結局のところ、もちろん常時剛速球が投げられる投手ならば問題はないのですが、物理的にボールに速さを与えることが出来るだけでは、長くプロでは通用せず、感覚的に、そして相対的に、変化球を上手く使ってストレートを速く見せることが出来る投手が、1軍で長く活躍できるということなのでしょう。薮田投手、岡田投手、そして中村恭投手…1軍で輝きを取り戻すためには、球威をある程度取り戻し、技を磨くことも必要なのかもしれませんね。
話は戻って、コルニエル投手…今度はマツダスタジアムで160キロ台のストレート、見せてほしいですね。たしか、まだマツダスタジアムで160キロ台を計時した投手っていないんじゃないでしょうか。ならば、その第1号になれるかも注目です。
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