#120・行木俊投手&#125・戸田隆矢投手~いかに早くパフォーマンスを取り戻すか~
#120・行木俊投手&#125・戸田隆矢投手~いかに早くパフォーマンスを取り戻すか~
来季、育成選手として契約した行木投手と戸田投手。今季のドラ5ルーキーながら戦力外通告を受け、育成契約となった行木投手と、トミー・ジョン手術から復帰を果たし、来季に勝負をかける戸田投手…立場が異なる2人ですが、育成選手という位置づけは同じ…そんな2人の投手の今季を2軍成績から振り返ってみましょう。
【行木投手:2軍成績】
【戸田投手:2軍成績】
まず、今年のルーキー・行木投手。
四国アイランドリーグ時代の2020年に、体重をアップさせた効果もあり、球速が一気に10キロ以上伸び、最速153キロをマークするほどに急成長を遂げました。担当スカウトは「森下投手のよう」と、その豪快なストレートを評価し、ドラフト5位での指名に至りました。
そんな行木投手は4月3日、ウエスタンリーグ・阪神戦でデビューを飾り、1回を投げて、内野安打を打たれるものの、無失点で切り抜けました。球速は145キロと、最初としてはまずまずのスタートを切りました。
しかし、その後は登板なく…どうやら何かしら故障したようです。そもそもドラフト指名を受けた2020年に急成長した行木投手。そこからプロ入りしたものの、年齢は今年でまだ20歳。当時は即戦力というよりも、将来性のある高校生投手を指名したという印象でした。ただ、急成長というのは、そこからさらに伸びる可能性もありますが、逆に、その手ごたえがまだ確固たるものにならず、そのパフォーマンスが急低下したり、故障につながる可能性もあります。
今季は故障に苦しみ、しかも1年で戦力外通告、そして育成契約となってしまいました。本人にとっては悔しいシーズンとなり、来季に向けて、早く故障を直し、支配下復帰を目指すという意気込みを語りました。急成長により150キロオーバーの素晴らしいストレートに、変化球もキレ味が出てきた…その感覚を故障明け、いかに早く取り戻し、しっかりと自分のものにし、さらなる成長につなげられるかどうかでしょう。来季こそは、まずは2軍でその速球を活かすピッチングを見せてほしいと思います。
そして戸田投手。
昨年7月、トミー・ジョン手術を受け、長期のリハビリが必要となる中で、育成契約となりました。復活を目指す中で、8月4日のウエスタンリーグ・福岡ソフトバンク戦でついに復活のマウンドに上がることが出来ました。先頭打者にいきなり死球を与え、さらには守備のまずさから盗塁を決められ、1点を失う結果となりましたが、最速142キロのストレートにスライダー、チェンジアップといった変化球も織り交ぜる上々の登板となりました。
結果的に、ウエスタンリーグでは6試合に登板し、失点はこの復帰登板のときのみ。計6イニングを投げ、打たれたヒットはわずかに2本と、順調な回復ぶりを感じさせるものとなりました。秋季練習でも1軍中心のメンバーでの参加となりましたが、すぐには支配下復帰とはなりませんでした。球速が140キロ前後…まだまだ球威に物足りなさがあるといったところでしょうか。
今やカープは左腕がかなり充実してきました。しかし、中継ぎとしての経験もある戸田投手が復調してくれば、十分に戦力になってくるはずです。ならば支配下復帰のためには何が必要か、どこが基準になるのか…2軍ではまずまずの結果を残しただけに、もう少し球威をアップし、春季キャンプなどでアピールできればというところでしょう。
1軍での実績はなく、来季が2年目の若手・行木投手と1軍では先発、中継ぎにと経験のある戸田投手…2人はともに育成選手ですが、支配下復帰へのハードの高さはかなり違いがあるのではないでしょうか。当然、1軍の実績がある戸田投手は、トミー・ジョン手術前の状態に戻れば復帰の見込みは十分にあります。
目下のところ、支配下登録選手は67人…鈴木誠也選手の動向次第では、さらに1つ減ることになりますが、枠が空くということは、育成選手にとってはチャンスがあるということ。しかし、来季スタート時点では育成選手は9人となります。育成選手が大所帯になるということを見越して、支配下枠に空きを持たせているのでしょう。
ただ、これも「椅子取りゲーム」のようなもので、早い者勝ちとなります。ともに実績は大きく違えど支配下経験のある2投手…行木投手は故障を治して、ドラフト指名時のようなパフォーマンスを早く取り戻すこと、戸田投手は球威をもう少し高めて、「これなら中継ぎで使えそうだ」と首脳陣に思わせること…ぜひ、支配下復帰し、戦力として加わってほしいと思います。
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来季、育成選手として契約した行木投手と戸田投手。今季のドラ5ルーキーながら戦力外通告を受け、育成契約となった行木投手と、トミー・ジョン手術から復帰を果たし、来季に勝負をかける戸田投手…立場が異なる2人ですが、育成選手という位置づけは同じ…そんな2人の投手の今季を2軍成績から振り返ってみましょう。
【行木投手:2軍成績】
試合 | 勝 | 負 | S | H | 回 | 被安打 | 四球 | 死球 |
1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
奪三振 | 失点 | 自責 | 防御率 | 完投 | 先発 | 完封 | WHIP | QS |
0 | 0 | 0 | 0.00 | 0 | 0 | 0 | 1.00 | 0 |
【戸田投手:2軍成績】
試合 | 勝 | 負 | S | H | 回 | 被安打 | 四球 | 死球 |
6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 2 | 1 | 1 |
奪三振 | 失点 | 自責 | 防御率 | 完投 | 先発 | 完封 | WHIP | QS |
6 | 1 | 1 | 1.50 | 0 | 0 | 0 | 0.50 | 0 |
まず、今年のルーキー・行木投手。
四国アイランドリーグ時代の2020年に、体重をアップさせた効果もあり、球速が一気に10キロ以上伸び、最速153キロをマークするほどに急成長を遂げました。担当スカウトは「森下投手のよう」と、その豪快なストレートを評価し、ドラフト5位での指名に至りました。
そんな行木投手は4月3日、ウエスタンリーグ・阪神戦でデビューを飾り、1回を投げて、内野安打を打たれるものの、無失点で切り抜けました。球速は145キロと、最初としてはまずまずのスタートを切りました。
しかし、その後は登板なく…どうやら何かしら故障したようです。そもそもドラフト指名を受けた2020年に急成長した行木投手。そこからプロ入りしたものの、年齢は今年でまだ20歳。当時は即戦力というよりも、将来性のある高校生投手を指名したという印象でした。ただ、急成長というのは、そこからさらに伸びる可能性もありますが、逆に、その手ごたえがまだ確固たるものにならず、そのパフォーマンスが急低下したり、故障につながる可能性もあります。
今季は故障に苦しみ、しかも1年で戦力外通告、そして育成契約となってしまいました。本人にとっては悔しいシーズンとなり、来季に向けて、早く故障を直し、支配下復帰を目指すという意気込みを語りました。急成長により150キロオーバーの素晴らしいストレートに、変化球もキレ味が出てきた…その感覚を故障明け、いかに早く取り戻し、しっかりと自分のものにし、さらなる成長につなげられるかどうかでしょう。来季こそは、まずは2軍でその速球を活かすピッチングを見せてほしいと思います。
そして戸田投手。
昨年7月、トミー・ジョン手術を受け、長期のリハビリが必要となる中で、育成契約となりました。復活を目指す中で、8月4日のウエスタンリーグ・福岡ソフトバンク戦でついに復活のマウンドに上がることが出来ました。先頭打者にいきなり死球を与え、さらには守備のまずさから盗塁を決められ、1点を失う結果となりましたが、最速142キロのストレートにスライダー、チェンジアップといった変化球も織り交ぜる上々の登板となりました。
結果的に、ウエスタンリーグでは6試合に登板し、失点はこの復帰登板のときのみ。計6イニングを投げ、打たれたヒットはわずかに2本と、順調な回復ぶりを感じさせるものとなりました。秋季練習でも1軍中心のメンバーでの参加となりましたが、すぐには支配下復帰とはなりませんでした。球速が140キロ前後…まだまだ球威に物足りなさがあるといったところでしょうか。
今やカープは左腕がかなり充実してきました。しかし、中継ぎとしての経験もある戸田投手が復調してくれば、十分に戦力になってくるはずです。ならば支配下復帰のためには何が必要か、どこが基準になるのか…2軍ではまずまずの結果を残しただけに、もう少し球威をアップし、春季キャンプなどでアピールできればというところでしょう。
1軍での実績はなく、来季が2年目の若手・行木投手と1軍では先発、中継ぎにと経験のある戸田投手…2人はともに育成選手ですが、支配下復帰へのハードの高さはかなり違いがあるのではないでしょうか。当然、1軍の実績がある戸田投手は、トミー・ジョン手術前の状態に戻れば復帰の見込みは十分にあります。
目下のところ、支配下登録選手は67人…鈴木誠也選手の動向次第では、さらに1つ減ることになりますが、枠が空くということは、育成選手にとってはチャンスがあるということ。しかし、来季スタート時点では育成選手は9人となります。育成選手が大所帯になるということを見越して、支配下枠に空きを持たせているのでしょう。
ただ、これも「椅子取りゲーム」のようなもので、早い者勝ちとなります。ともに実績は大きく違えど支配下経験のある2投手…行木投手は故障を治して、ドラフト指名時のようなパフォーマンスを早く取り戻すこと、戸田投手は球威をもう少し高めて、「これなら中継ぎで使えそうだ」と首脳陣に思わせること…ぜひ、支配下復帰し、戦力として加わってほしいと思います。
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