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<KUNIの雑感822>IsoDから見る「つなぎ」の野球

<KUNIの雑感822>IsoDから見る「つなぎ」の野球

日本球界での実績は申し分なく、メジャーでの経験もある秋山翔吾選手の加入は、育成が主体であることもあり、選手の入れ替えが比較的少ないカープにとって、今までにない考えや発想をチームにもたらしてくれるのではないかと期待されます

そんな秋山選手の入団会見で、チームでの役割について聞かれた際の回答に「自分がやるべきことは出塁」とし、「どの打順でも前後の選手とコミュニケーションを取り、いろんなものを共有したい」とありました。その言葉にはこれまでの秋山選手のプロ野球選手としての歩みが凝縮されているように感じるとともに、これこそがカープが求める「つなぎ」の真髄であるとも感じました。

「出塁」…それはヒットだけではなく、四死球も含まれます。ヒットもただ単に外野に飛ばすだけでなく、時にはセーフティバントや、俊足を活かした内野安打も含まれます。自分の持ち味と既存の作戦、相手のポジショニングなどを総合的に加味しながら、今の状況で出塁できる最大の可能性を考えて、実行に移すことなのでしょう。

出塁を関する指標の1つに、出塁率から打率を差し引いた値でIsoDと呼ばれるものがあります。すなわち四死球限定の出塁率を指し、一般的には0.07を超えるとまずまず、0.1を超えれば一流とされています。ヒットだけでなく、四死球でもいかに出塁できるか…選球眼や打席での粘り強さ、相手投手の警戒度合いが分かる指標とも言えます。

7月5日時点でカープ打撃陣のIsoDは0.053となっていますが、主な主力選手の値を見てみましょう。なお、☆印が付いた選手は規定打席に到達していることを示します。

マクブルーム選手 0.088☆
長野選手     0.088
上本選手     0.078
会沢選手     0.078
宇草選手     0.069
中村健選手    0.059
坂倉選手     0.057☆
西川選手     0.044☆
堂林選手     0.040
菊池涼選手    0.035☆
小園選手     0.031☆
野間選手     0.031


こうしてみると、0.07を超え、なおかつ規定打席に到達しているのはマクブルーム選手のみとなります。ちなみに先日、2軍に降格となった長野選手は、確かになかなかヒットが出てはいないものの、IsoDは0.088と高い数字を残しています。あっさり三振してしまうシーンも目立つ反面、四球でも出塁しているという点で、やはり存在感があります。

ちなみに首位を独走するヤクルトの場合、チーム自体のIsoDが0.066と非常に高く、村上選手は驚異の0.131、山田選手は0.094、塩見選手が0.078と、しっかり出塁している選手が非常に多い…やはりヒットだけでなく、四球も含めて、打席で粘って出塁していこうという意識、さらには主軸が相手投手に与えるプレッシャーの大きさも示しているのでしょう。

話は戻って、秋山選手の過去のIsoDの値を見ると、西武時代の2017~2019年にかけては、コンスタントに0.070~0.090の間をマークしています。メジャーではなかなか結果を残せなかったものの、それでも1年目は0.112と非常に高い値を残し、2年目も0.078となっています。

たとえヒットが打てなくても、四球を選んで出塁する…出塁に執念を燃やす姿勢はメジャーでも変わらず、そしてカープに入団した今も、常に意識していることなのでしょう。

今のカープの「つなぎ」の野球は、ヒットを打つことばかりに傾いているように感じます。それゆえIsoDの値が低い選手が多い…しかし、出塁は何もヒットだけじゃないこと、調子が悪くても、あまり打ち気にはやらず、ボールを粘り強く見極めて、出塁に執念を燃やすこと、それもまた「つなぎ」です

秋山選手の加入により、「つなぎ」の野球に新しい風が入り、また自分自身の前後の選手とのコミュニケーションにより、より自分が打席ですべきことが明確になってくれば…ただ漫然と次につなぐのではなく、もっと具体的な目的意識を持って打席に立つことが、チーム内で統一されていけば、真の「つなぎ」につながると思います。秋山選手の新しい発想がチームに何をもたらしてくれるか、楽しみですね

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チョーさんはもともと4打席の人ですからね(^_^;)

kuni様こんにちは! まずチョーさんの二軍落ちですがもともと4打席の人ですからね(^_^;)代打の切り札やたまに出てくるような使い方が衰えを加速させているように私は思いますがいかがでしょうか? 常時レギュラーの巨人とは違っていきなり控えからはじまるカープの使い方ではなかなか本領発揮はむずかしいわけで。このままだと来年以降の契約すら危ないのでこれも本当に気になります。実力不足と言えばそれまでですが公平感がちょっとないような使い方ではね。秋山二世獲得は半分チョーさんをカープは見切りを付けたという見方もできますのでこれからのチョーさんに注目です。カープでは完全にくすぶっているわけですから。 中日の堂上と交換がいいように思います。堂上も中日で完全にくすぶっていますし、どちらも環境を替えて集中した方が結果が出やすいでしょう。どちらも飼い殺しですからね。チョーさんも堂上も。お互いまだまだ実力はありますので球団もいい選択をしてもらいたいものです。チョーさんがカープで引退するのなら別ですが不完全燃焼の現状では。これは堂上も同じですね。 さて、つなぐ打線ですがかつてのルナのようなつなぐ見本となる打者が少ないのでは。チョーさんもどちらかというとつなぐような打者ではありますが巨人はこれでも四番もつとまりました。高橋由伸監督の時代では。昔のダイエーホークスの話になりますが1994年の打線が完全につないで大量得点をするパターンだったように思います。一番の松永浩美から二番の山本和範、三番のトラックスラーに四番の秋山幸二。五番のライマーから六番の藤本博史(現監督)、七番の吉永幸一郎から八番の岸川勝也、最後に九番の浜名と浜名以外は長打の人ばかりでしたが小技はほとんど使わずにとにかく振り回していましたね(これがはまりました)。この打線と今のカープの打線とはいえ残念ながらカープの負けなので特に短打の打者が多いカープの打線はこれからどうするか、いろいろ考えてかつ補強がやはり必要に思います。秋山二世だけでは打線は変わらず、ですね。厳しい見方をすると。 大幅な打者の入れ替えもシーズンオフはやはり必要でしょう。私はやはり堂上を筆頭に中日の高橋周平、ロッテの井上や阪神の高山や前阪神のサンズを今のカープ打線にあえて入れ替えてみる。今年も四位以下なら思いきった大ナタがとにかく必要ですね。チョーさん、堂林、野間をトレードの目玉(投手なら野村も加える。野村は他球団ならまだまだやれます)に堂上、周平、井上、高山、サンズなど、打撃のいい打線の入れ替えも考えなければ。他球団はこういう大ナタをよく振り回していますのでカープの考えなければ、ですね。その前に堂上だけでも金銭で先に獲得。星野仙一元監督はこういう大ナタで球団を替えて中日はもちろん阪神や楽天を優勝させていますね。佐々岡監督の決断もこれから注目したいと思います。 まずは今夜の試合に勝つぞ!( ´ ▽ ` )ノ
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