★寸評★10月29日、日本シリーズ第6戦(広4-10日)

★寸評★10月29日、日本シリーズ第6戦(広4-10日)

・勝負の分かれ目は第3戦にあった…守りの堅さ、相手に学べ

カープは8回、ジャクソン投手が2死ランナーなしから、第5戦で満塁弾を浴びた西川選手のヒットを足がかりに、満塁のピンチを迎え、中田選手に逃げ腰のまま、押し出し四球を与えてしまい、さらに日ごろは打席に立たないバース投手にセンターへはじき返され、最後はレアード選手に左中間スタンドに満塁弾を浴びて、試合は決しました。

あまりにもあっけない結末…ジャクソン投手は第5戦で3人でピシャリと抑えたときはストレートで真っ向勝負をしていたのに、中田選手にはすべて逃げ腰でした。外角一辺倒ではどうしてもやられてしまいます。スライダーに頼るのではなく、自慢のストレートをもっと活かさないと…それは第5戦で証明されたはずだったのですが。

ところで、2連勝後の4連敗で、日本シリーズで敗れたカープでしたが、何が勝負の分かれ目だったのだろうか…この日本シリーズの6試合を見ている中で、感じた場面。それは第3戦の3回表、カープの攻撃にありました。

正直なところ、第3戦の2回表。エルドレッド選手がライトスタンドの一角、カープファンで埋まるスペースに逆転の一発を放ったとき、マツダスタジアムの勢いをそのままで、このまま4連勝もあるのではと感じました。しかし、流れが一変した、いや相手の守りの堅さを感じ、そう簡単には得点できないと感じた瞬間が3回表にありました。

この回、1死から田中選手が10球粘って四球を選びました。菊池選手がライトフライに終わりましたが、田中選手がすかさず盗塁を決めました。こう書いていると、やはりここまでカープ野球が出来ていたように感じます。そして続く丸選手の打球。ライト線へ抜けるタイムリーかと思いました。しかし、中田選手が好捕したことで内野安打にすりかわり、新井選手が倒れたことで、「2点差」をつけることが出来ませんでした

ここで、何となく重たくなってしまったように感じます。カープは今季、守備で相手に流れを完全に明け渡すことはありませんでした。しかし、日本シリーズの舞台で、今までカープがやってきたことを相手にされたことで、流れが変わったというよりも、むしろ自分自身を窮地に追い込んだ思います。それはかつて、カープが井端選手、荒木選手のいわゆる「アライバ」に再三やられていた中日との戦いを思い起こすようでした。その後、このシリーズは相手の二遊間の守りの堅さに、どこか攻撃面で身動きが取れなくなった…どこへ打球を打つかで悩み、それが打者の心のゆとりを奪ったかのように感じます


・その悔しさ、これからに活かそう

では、どうすれば良いか…カープは第5戦でその打開策として4番にエルドレッド選手を起用しました。このとき、私は嫌な予感がしました。今季、このパターンは1度しかない、しかも不発に終わり、1度きりに終わっています。パワーに頼りすぎることで、本来の野球を見失ってしまうのではないか…。そうなったかはともかくとして、カープ打線は相手に対して、かなり攻撃の幅が狭くなり、バットも足も、何か硬直してしまったかのように、消極的になったように感じます

カープは今季、「守り勝つ」野球で、何度も勝利を収め、数多くの逆転勝利を決めました。しかし、CS以降、ポストシーズンでの逆転勝利は一度もありませんでした。相手の守備が硬いと、どうしても手詰まりになってしまうということなのでしょう

優勝を決めて、この勢いで日本一も…と意気込みましたが、なかなかそうはさせてくれませんでした。それだけ日本一の壁は高いということでしょう。今季のカープ野球では、打ち破れない壁がまだまだあるということでもあるのです。相手の守りが堅いとき、それをどう打破していくのか…このテーマを改善していくためには、どうすれば良いのでしょうか

この日本シリーズは選手にとって、大きな経験となり、それは大きな財産となるはずです。今季、黒田投手は引退し、いずれは新井選手もその日を迎えることでしょう。今季の精神的支柱がいなくなるときは、近い将来に必ずあるのです。そのとき、残された若手、そして今の首脳陣が今季の日本シリーズを戦った経験をどう活かしていくかということでしょう。今季の経験を糧にして、そして、北海道日本ハム・栗山監督が語る「前回の忘れ物を取り戻すために…」という言葉…カープにとって、日本シリーズの残した忘れ物。それはどうすれば取り返せるのか、その課題解消に向けて、今回の悔しさを胸に、足りないところを徹底的に練習するしかない…その戦いは明日から、もう始まっているのです

カープは球団創設から25年後の1975年に、初優勝を遂げました。その時は2分4敗という成績に終わりました。今回は2勝4敗という成績でした。何だか似てますよね。しかし、その4年後に2年連続日本一を達成するなど、黄金時代を迎えました。今季の大躍進、そして日本シリーズは、その予兆ではないかと思っています。これから黄金時代は必ず来る…そのためにも、この悔しさ、この経験を明日からどう活かしていくかということ。カープナインは必ずやってくれる、そう思って、なお一層、応援してきましょう!

そして、今季のカープ…感動を、夢をありがとう!まずは今日はしっかり休んで、来季は今季以上の成果を残せることを期待しています。


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守備ではエラーしてばかりで打撃では早打ちを繰り返した挙句一度も出塁出来なかった一番打者を咎めないのは管理人さんの優しさですね
私は彼への怒りで今日は眠れそうにありません。大事な試合で三振して笑うな!目の前で胴上げされてるのにヘラヘラして悔しくないのか!

ただただ悔しさしかありませんが、全てが終わってしまった今となっては「たら・れば」の話をしても仕方がありません。

この悔しさ・経験を来シーズンに活かして欲しい。
ただ、何よりこの時期までカープの野球が見れた事は嬉しかったです。
ひとまず今シーズン、お疲れ様でした。
そしてたくさんの感動をありがとうと選手やスタッフ、球団関係者の皆さんに言いたいですね。

来シーズンも頑張って!

No title

KUNIさん
終わりましたね。
いくつかの勝負処で日ハムの強さを感じたシリーズでした。
逆に「もう一つ」に手が届かなかった。
栗山監督の言う「紙一重」だと思いますが、そこをものにする力を、
ソフトバンクを最後に打ち破った粘りを持っていた。
可能な限り点を取る、傷口をできるだけ軽く抑える、
カープも今シーズンやってきたことですが、今シリーズは相手が上でした。
でも、リーグ戦、CS、日本シリーズと本当によくがんばってくれました。
たくさんの感動、涙、悔しさ、ハラハラドキドキもありました。
いいところを伸ばしつつ、KUNIさんがこれまで分析してこられたような反省点、
しっかり整理して対応してほしいと思います。
昨日昼、J-COMで早慶戦観戦、加藤の投げっぷりは来期期待したいと思います。
来季の開幕に向けて、楽しみも不安もありますが、
まずはKUNIさん、本当にお疲れ様でした。
これから始まるストーブリーグもよろしくお願い致します!

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