黒田投手、お疲れ様でした…そして、ありがとう!

◎黒田投手、お疲れ様でした…そして、ありがとう!

2勝3敗、地元で迎えた日本シリーズ第6戦。もし、ここで勝利し、第7戦に進んでいたとしたら、カープの先発は黒田投手だったようです。すでに引退を表明している黒田投手にとって、正真正銘の最後のマウンドとなり、それに向けて準備も進めていたようでした。しかし、その舞台は来ないまま、20年間にわたった波乱の現役生活に静かに幕を下しました


1996年のドラフト2位でカープを逆指名した専修大から入団した黒田投手。1997年。1年目、2軍の練習試合で1回10失点という大炎上をしたこともありました。ところが、プロ初登板となった4月25日の巨人戦で、先発を担うこととなり、その試合でいきなり完投勝利という離れ業をやってのけました。先発・完投にこだわり続けた野球人生がスタートしたのです。

黒田投手がカープに在籍していた頃、チームは非常に苦難の時期でもありました。旧広島市民球場は閑古鳥が鳴くほど、空席が目立つ状態。しかも、その当時のプロ野球界はFA制度、ドラフトの自由獲得枠などの、球団間の戦力の均衡を確実に崩してしまうような、一部の球団のみが得をするような妙なシステムが確立され、しかも2004年の球界再編問題…カープもどこかの球団と合併するのではないかという報道もあったほどでした。

力が整えるだけでも苦労する時代の中で、黒田投手はエースとして懸命に投げ続けました。2001年には13完投、2005年には11完投と、今となっては先発、中継ぎ、抑えの分業制が定着している中で、黒田投手は完投にこだわり、それを数多く成し遂げてきました。2005年には15勝を挙げ、自身初のタイトルとなる最多勝をマーク。翌2006年には防御率1.85で、最優秀防御率のタイトルを獲得しました。

2006年オフ、ファンの大声援を受けて、一時はカープ残留を明言しました。しかし、翌2007年オフ、大リーグ移籍を決めたのです。涙ながらに大リーグ挑戦を表明…ついに黒田投手はプロ野球選手として、更なる高みを目指すことになりました。大リーグ在籍は通算で7年、2010年以降は2ケタ勝利をマークし続けました。大リーグという最高峰の舞台でも、シーズン通して、先発として投げぬき、しかも2ケタ勝利を挙げることで、黒田投手はますます大リーグの舞台での評価を高めていきました。

そして2014年、クリスマスが過ぎた頃、黒田投手はカープに戻る決意をしました。再び戻ってきた、戻ってきてくれるだろうと空けていた背番号「15」。一度は、この「15」を別の選手に明け渡そうかと考えた時期もあったそうです。毎年オファーを出しても、大リーグ残留を決意しする中で、もうカープ復帰はないんじゃないか…そう思った時期もあったのでしょう。


8年ぶりにカープに復帰してからの黒田投手…巧みな投球術はもちろんのこと、若手が多いチームの中で、その存在は精神的にも大きなものでした。黒田投手のアドバイスによって、くすぶっていたものが、一気に光を放つこともありました。今季最多勝を挙げた野村投手はその最たる例でした。それだけカープの選手たちに与えた影響は計り知れず、25年ぶりのセリーグ制覇を土台から支えてくれたのだと思います

現役生活最後のマウンドは25日、札幌ドームでの日本シリーズ第3戦。初回に1点こそ失いましたが、20年間のプロ生活で培った巧みな投球術を、自身初の大舞台・日本シリーズでいかんなく見せ付けました。そして6回裏、大谷選手に対して投じたスプリットはレフトへのフライに抑えました。

その直後、足がつるアクシデントがあり、降板することになりました。もはやその体は限界を迎えていたのです。ベンチに下がり、一度はマウンドに戻ってきた黒田投手。自分自身の責任を果たすべく、もう一度投げる…その強い気迫。マウンドにかける闘志を感じさせました。しかし、3球ほど投げたところで、続投は無理と判断しました。これもまた、黒田投手らしい、自分の投球が出来ないと感じたからなのでしょう。引き際をきれいに整える…黒田投手らしい、哲学を感じさせる最後の登板でした

第7戦、黒田投手の登板を見たかった…でも、それを果たすことは出来ませんでした。でも、それもまた運命なのでしょう。野球の神様が、もうゆっくり休みなさいと言っていたのかも知れません。ただ、第3戦で黒田投手が投げる姿は、選手も首脳陣も、ファンも、みんな心に焼き付けました。その雄姿は忘れることはありませんし、選手たちはきっとその雄姿を胸に、来年、更なる高みを目指して突き進んでくれることでしょう

黒田投手は「来季も連覇して、日本一になってほしい。陰ながら応援しています」とコメントしています。夢はすべて叶いませんでした。なかなか夢はすべて一気に手に入れられるものではありません。忘れ物があるからこそ、次の目標が出来る…きっとチームは今年得た、優勝できたという自信、そして日本一になれなかったという今までに味わえなかった悔しさを胸に、来季、もっと強いチームになってくれると思います

そして、感謝の気持ちでいっぱいです。カープに戻ってきてくれたこと、そして優勝のために、若手に大きな影響をもたらしてくれたこと。その存在すべてがありがたかった…。本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました。ひとまずは野球から離れて、ゆっくりと体を休めてほしいですね。そしていつしか、ぜひカープに、今度はコーチか監督か、戻ってきてほしいと思います


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